若手コンビ地球が語る「くせ毛悲話」と「刈り上げ論」 ―お笑い芸人と美容師の関係―
おしゃれなバーバーよりも地域密着型の床屋が好き
マントル一平:相方と違って僕は近所の床屋さんで髪を切っています。もともとは僕も美容室に行っていたんですけど、理容師さんって刈り上げの検定試験を受けているから、めちゃくちゃキレイなフォルムに刈ってくれるんですよ。しばらくして伸びたら、1000円カットのお店でサイドだけ整えています。今日もちょっと伸びているので、整えてからこうか迷いましたが、給料日前なのであきらめました。
マグ万平:髪の話をするんだから、そこは頑張れよ…。
マントル一平:いろいろ試したくて、おしゃれなバーバーに行ったこともあります。でも地元の床屋さんが好きですね。下世話な話をふくめて、床屋さんでの会話が好きなんですよね。「地主の○○さんの家が今工事中だ」とか「〇〇さんが店を出して失敗した」というそういう話が面白いんですよ。
マグ万平:髪切りに行っているんだよね?
マントル一平:まあね。でも、床屋さんって本来そういうところじゃない。待合で1時間とか待ちながら、隣の人の話に聞き耳を立てたりして。そんなアナログな情報収集が好きなんです。
マグ万平:すごいこだわりだなぁ。でもわかる。漫画が待合にたくさん置いてあったりしてね。だいたい『特攻の拓(ぶっこみのたく)』がある。しかも、全巻あるわけじゃなくて、飛び飛びで置いてあったりしてね。
マントル一平:なぜか16巻から先しか置いてないとかね。そういうゆるい感じが好きなんですよ。
産毛用のバリカンを駆使して、キレイなぼかしを作る
マントル一平:僕は刈り上げのやり方に結構こだわっています。キレイなぼかし(フェード)を作るために、普通のバリカンを使わず、下半分はシェイバーという産毛用のバリカンを使っています。つなぎはハサミで作ってもらうからすごく自然な感じになるんですよ。おでこの生え際もラインを整えるために少し剃ってます。
他の床屋さんで、「シェイバーでぼかし入れてください」ってお願いしても断られちゃうことが多いんですよ。「そういう使い方をするものじゃないから」って。
マグ万平:お前、すごいね。マジでそんなこだわりあったの?
マントル一平:これってあんまり人に言うことじゃないから。
マグ万平:ゴメンやけど、なんも普通の刈り上げとの差がわからんわ(笑)
マントル一平:ちなみに、僕にとって髪を切るのはゲン担ぎみたいなものなんです。テレビに出る前は絶対に刈り上げます。ただ、収録の前日だと、刈ったところが青くなっちゃうから、2、3日前がちょうどいいんですよ。
マグ万平:でもそこは、「明日収録です」って言えばいい感じに調整してくれるんじゃないの?
マントル一平:ゼロから伸びたのと、1mmで刈ったのだと仕上がりが全然違うのよ。パーマもそうやん。だんだん自然な感じになっていく。それと同じ。で、いい感じに刈り上げてもらったあと、そのまま銭湯に行くのが、僕のゴールデンコースです。