元美容師のネイルアーティストが人気を集める理由 ―ネイルアーティストと美容師の関係―

 

JR恵比寿駅にほど近いところにあるネイルサロン「Latte.」。そこでデザイン性の高いネイルアートを提案するクリエイティブディレクターのManami(まなみ)さんは、美容専門学校出身で美容師経験の持ち主です。今回は、なぜ美容師志望だった彼女がネイルの道に進んだのか、そしてネイルアーティストとして髪にどんなこだわりを持っているのか伺いました。

 


 

美容専門学校の校内コンテストで受賞常連

 

小さい頃から、細かい作業をしているときに時間を忘れて没頭するタイプでした。髪の毛をいじるのも好きでしたし、美容業界のキラキラした世界に憧れていたので、いつか美容師になろうと思っていたんですよ。

 

高校卒業後は大村美容ファッション専門学校に入学。教科やレッスンはもちろん、校内のコンテストにはとくに熱心に参加して、アレンジ賞などの賞を獲得していました。

 

 

卒業後は東京で就職したいと思っていたのですが、家族に反対されて断念し、福岡で美容師になりました。ところが1カ月くらいで辞めてしまいまして…。美容師の世界に夢を抱きすぎていたので、現実とのギャップに耐えられなかったのが原因です。今思うと甘すぎだと自分を叱りたいです(笑)。

 

退職後は、東京で自分の可能性を広げたいという想いから、有名アパレルブランドに就職。そのころ初めて青山のネイルサロンに行って「私もこの喜びを伝える側になりたい」って思ったんですよね。もともと専門学校時代のネイルの授業も好きでしたし、技術職に就きたいという想いもあったので、働きながらネイルスクールに通うことにしました。

 

忙しい職場に身を置きながら、休みの日にネイルスクールに通って単位を取る毎日。ほとんど休みもありませんでした。それでも目標に向かっているから、充実感があったんですよ。

 

全ての経験がデザインにリンクしている

 

 

ネイルスクール卒業後は、大手のサロンでネイルの基礎を学び、その後アートに力を入れているサロンでデザインを学びました。そして実務経験を積んで、恵比寿でLatte.を立ち上げました。

 

最初はマンションの一室のようなところで、小さく始めようと思っていましたが、夫が経営に詳しいこともあり、最初から広い空間を借りることに。ネイルアーティストは私一人しかいないのに、3席もあったんですよ(笑)。

 

オープンしたのは今から5年前で、当時はまだ恵比寿にアート系ネイルサロンが少ない事もあってか、たくさんの予約が集まりました。少しでも多くのお客さまの期待に応えたくて働き詰めでしたが、いつも心は満たされていました。

 

お客さまからの支持を集めることができた理由を自分なりに考えると、美容専門学校で学んだ経験や、アパレルの仕事を通じて得た経験を、ネイルアートにリンクすることができたからだと思います。しかも、自分にしかできないデザインを、SNSで発信していたから、価格ではなく「私の作るデザイン」を目当てにきてくださるお客さまと出会うことができたのだと思います。

 

>髪は自己プロデュースのカギ 信頼できる人に任せたい

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