横浜→千葉! 往復3時間かけて同じサロンに通う理由 -司会&マナー講師etcと美容師の関係-
さまざまな催し物の進行役として活躍する司会者のみなさんは、壇上で来場者の視線を集めるため、身なりや立ち居振る舞いに人一倍の気をつかっています。今回は、日本テレビ『ニノさん』「悲しみランキング」の出演経験もある人気司会者の小山結子さんに、お仕事の中身や、髪へのこだわりについてお話を聞かせていただきました。
司会の本番まで、無駄なエネルギーを使いたくない
よく誤解されるのですが、司会者=アナウンサーのようなイメージを持っている方が結構いらっしゃって、「華やかなお仕事ですね」と言われることがあります。たしかに、企業の周年パーティーなどのイベント司会の場合は、花を添える意味があるかもしれないですが、実態は、とっても黒子的な存在なんです。
婚礼の場合は、主役は花嫁さんですから、目立つことはあってはならないし、セミナーやフォーラムでも主役は司会者ではありません。一方で、黒子だからといって、油断できないのが司会者の仕事の難しいところ。たとえば、2時間半の披露宴の間、いつも誰かが司会者を見ている状態が続きます。なので、ずっと気が抜けないのです。
当然ですが、見た目にも気をつかっています。大事なのは「清潔感」と「信頼感」。なぜなら、新郎新婦やクライアントに安心して仕事を任せていただくことが重要だからです。
髪は清潔感があって扱いがラクなことが基本。司会の仕事は一発勝負。口から出た言葉をひっこめることはできませんから、毎回、かなりのプレッシャーを感じます。やり直しがきかないからこそ、私は自分の力を120%発揮したい。だから髪を触ることを含め、本番までに無駄なエネルギーを使いたくないのです。
10年以上同じサロンに通い続けているわけ
担当の美容師さんが切りたがりなのもあって、ヘアスタイルは基本的にショートです。でも最近、ヘアアレンジが流行っているし、ファッションと組み合わせるのが楽しそうなので、少しずつ髪の毛を伸ばしています。ただし、人前で髪の毛を触るのはマナー的にNGだし、清潔感を損ねるので、崩れないヘアスタイルにしていますね。
ちなみに、私は横浜在住なのですが、通っているサロンは千葉にあります。車だったら高速道路で1時間半、電車だと2時間。大体3カ月2回くらいのペースで通っていますね。
担当の美容師さんとのお付き合いも、もう10年以上になります。そのサロンの10周年記念パーティーで司会をさせていただいたこともあるし、切っても切れない関係です。
今通っているサロンに行くまでのあいだは、サロンという空間があまり好きではありませんでした。アシスタントさんに「今日はお休みなんですか?」などと話しかけられると、「店長さんや先輩から何かしゃべれって言われているんだろうな…」と思って、頑張って話を合わせていたりしたんですよね。でも、今のサロンは、話したいとき、話したくないときの空気を読んでくださるし、グイグイと商品を勧めてきたりもしないので、居心地がいいんです。
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