上京直後のモンチッチ事件がキャラづくりのきかっけに -やすだちひろさんと美容師の関係-
Instagramのフォロワーは10万7000人(2016年6月現在)、Twitterのフォロワーは7万4000人! 原宿の新世代アイコンとして、じわじわとティーンの人気を集めてきた「やすだちひろ」さん。SPINSのバイヤー・デザイナーとして活躍する彼女のキャラづくりには、やはり美容師さんの存在が欠かせないようです。というわけで今回は、やすださんの髪の話を聞いてみました。
数年前まで兵庫県在住のバスケ少女
中学、高校とバスケ部の部長で、兵庫県の地区選抜にも選ばれていたバスケ少女でした。眉毛も全然なかったし、髪の毛も短くツンツン。ファッション雑誌は見ていたけど、おしゃれにあんまり縁がありませんでした。
でも、そのころから前髪にはこだわりがありましたし、丸顔をどう見せるかはすごく気にしていましたね。ただ、イメージをうまく美容師さんに伝えることができないので、自分で切っていたんですよ。
高校卒業後は、バスケの強豪校として知られる大学に進学。ところがそこで、全国レベルのトレーニングについていけず挫折…。
そのころから、かわいいことへの興味が爆発して、「あー、私もおしゃれとかしてみたいかも」と思うように。神戸のアパレルショップでアルバイトしていたらホントに楽しくて。
私は丸顔とか筋肉質とかコンプレックスがいっぱいあるけど、アイテムの使い方でかわいく見せることはできます。だから、私と同じように、コンプレックスを持っている人たちに向けて、いろんな着こなしの提案をしたいという気持ちが膨らんできました。それが上京のきっかけです。
そして、SPINSでショップスタッフのアルバイトをはじめて、毎日のコーディネートや髪型をTwitterで紹介していたら、見てくれる人が少しずつ増えていって、いつの間にかフォロワーが数万人単位に…! キレイな芸能人でもなく、モデルでもない一般人の私のファッションに、親近感を抱いてくれる人が多かったんだと思います。
予想外のモンチッチヘアになったけど…
ちなみに、上京したばかりのころ、原宿で「カットコンテストのモデルをやってください」と声をかけていただことがあったんです。田舎ではまずないことなんで、「東京ってすごい!」と舞い上がってしまってすぐに引き受けたんですが、思っていたよりも随分短くなってしまって…。顔がぽっちゃりしている感じが出てしまうし、モンチッチみたいになってしまいました(笑)。それがもうショックすぎて…そのころからニット帽を被ることが増えたんです。
でも、「頭にボリュームがあるシルエットってかわいいかも」って気づいて、結果としてそれが私のキャラの一つになってしまいました。切ったばかりのときはショックでしたけど、結果としてよかったのかなと(笑)。
その後、開き直って前髪の一部をピンクにしてハデ髪に挑戦したこともあります。その髪型のおかげで、古着とか個性的な服を取り入れるようになって、ファッションの幅が広がりました。だからホント、髪型の影響って大きいなって思っています。
ちなみに今は、原宿のCODE+LIMさんで切ってもらっています。担当は嶋津一馬さん。兵庫に住んでいたころから、大阪にあるLIMさんを知っていたので、街を歩いているときに声をかけてもらったことが、単純にうれしかったんですよ。
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