あのカリスマの元弟子が紡ぐ波乱万丈な物語
重い話じゃなくて、想い話
2015年9月には、プロデュース・主演・脚本・演出・衣装・タイトルデザインなど全て手掛けた『sea , she , see』を原宿のVACANTで上演。この作品はほとんど僕の自伝です。
これまでたくさんの友人を亡くしました。その中で、もちろん僕も悲しかったんですけど、僕の哀しみなんかより、恋人や家族、残された人達の想いとか、哀しみがずっと心に残っていて…。だから、僕の作品には、いつもそんな「残された人達」がテーマにあります。人からは「重いテーマが多いね」と言われることも。でも僕はそんなときにこう答えています。
「違うよ、重い話じゃなく、想い話なんだよ」
ただ自分のなかでも、『sea , she , see』を区切りにして、今度は、娯楽として笑いながら楽しめるような作品を作りたいという想いもあります。根っこの部分で、僕は自分をハッピー野郎だと思っているので。
振り返ってみると、美容師になるために東京に来たはずなのに、全く違うところで汗水たらしている自分がいます。今も美容師時代に磨いたセンスがいろんなところで生かされていて、「演劇人や映画人と違う感性がある」と言われる事もあったり。奈良さんはじめ、僕を育ててくれた全ての人に感謝しています。
♦♦♦美容師への応援メッセージ♦♦♦
美容師の裏側を知り、今離れているからこそ、みんな輝いて見えます。毎日レッスンを頑張って、先輩に叱られて、頑張ってスタイリストになったことが伝わってきます。ふと手元を見たときも、「お客さまのために手を荒らしているんだぁ」とかグッとくるものがあるんですよ。ぜひ、日本を綺麗にしていってほしいなって思いますね。
- プロフィール
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濱田 真和(ハマダ マナト)さん
Superendroller(スーパーエンドローラー) 俳優/脚本家/演出家/他
http://superendroller.com
美容師、モデルの経歴を経て、2009年に俳優活動をスタート。以後、独学で脚本を学び、2011年に初めての脚本作品を上演。現在は映画脚本・監督業にも活動の場を広げ、肩書きに囚われず、アーティストとして作品に関わり、一つの作品をより深く追求する作品創りを目指している。(詳細はコチラ http://superendroller.com/?page_id=35)
( 取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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