カポエィラの哲学は、サロンワークにも通じる-カポエィリスタと美容師の関係-

 

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日本のカポエィリスタで唯一、毎年9月に開催されるブラジル大使公邸でのパーティーに招待されているカポエィラ界の重要人物、須田竜太(すだ りゅうた)さん。カポエィラ テンポ日本支部の指導者として多くの生徒を抱えています。今回は一見関係なさそうに見えるカポエィラと美容の関係について聞いてきました。

 


 

ブラジルの床屋で、生徒の頭にナイキの剃り込みが…

 

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カポエィラは、かつてブラジルにいた奴隷たちが、音楽にあわせダンスにカモフラージュしながら練習していた格闘技・護身術がルーツとされています。相手を打ち負かすのではなく、お互いの技を引き立てるような動きで蹴ったり避けたりするのが特徴で、勝敗をつけず最後は握手をして終わるというスポーツです。見学者に囲まれたなかで踊るストリートダンスに似た要素もあります。

 

僕がカポエィラをはじめたきっかけの一つは、『オンリー・ザ・ストロング』という映画でした。グリーンベレーあがりの高校教師が、不良の学校に赴任してカポエィラを通じて教育し、そして悪を倒すというベタな内容でしたが、これがカッコよかったんですよね。10代でカポエィラを習いはじめ、19歳から度々ブラジルに行って修行を重ねています。

 

カポエィラというとドレッドのロン毛をイメージする人もいるかもしれないですが、僕らの団体ではショートヘアが主流です。修行中にブラジルの床屋で髪を整えることもあります。いい感じに剃り込みを入れてくれるところがあって、一緒に連れていった生徒の頭にカポエィラの楽器の模様を入れてくれたり、波の模様を入れてくれたりするんですよ。

 

でも一度、生徒の頭にナイキのマークを入れられたことがあって笑いました。僕らはナイキさんとお付き合いがあったのでマークが目立っていたのかもしれませんが、僕らの団体のロゴかなにかと勘違いされたんでしょうね(笑)。

 

体脂肪率が低すぎて、髪を短くしすぎると風邪をひく

 

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日本にいるときはいつも同じ美容室に通っています。かれこれ16年くらい新宿のNeoliveさんにお世話になっていますね。髪が伸びると手入れが面倒なので、大体、2週間から3週間に一度はカットしてもらっています。長いこと通っているので、その間に担当の方が何人も変わりました。イギリスに留学するとか、独立するとか、前向きな理由で羽ばたいていってしまう人が多かったですね。

 

カポエィラでは、頭を床につけるようなストレッチを入念にやりますし、動きのなかで床に頭をすることもあるので、整髪料はあまり多く使えません。床についた整髪料が、転倒の原因になったら大変ですから。だから基本的に短くしていて、髪型はほとんど変えませんが、冬は少し伸ばすようにしています。普通の生徒なら大丈夫ですが、自分みたいに毎日教室で動いていると、体脂肪がどんどん落ちてしまうので、髪を短くし過ぎると風邪をひいてしまうんですよ。ちなみに僕の体脂肪率は5%~8%くらいなんです。

 

美容室では頭皮チェックをかねて、ヘッドスパをやってもらっていますね。男性は歳をとるとだんだん頭皮が固くなって、髪の毛が抜けていくじゃないですか。今のところ僕は、ヘッドスパをやっているおかげで頭皮は柔らかくて、禿げる心配はないみたいです。同年代には頭が寂しくなっている人もいるし…ありがたいことですね(笑)。

 

>カポエィラは実は美容に最適!?

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