光を味方にすれば美容師さんはもっと輝くと思う -フォトグラファーと美容師の関係-

照明の良し悪しで、人の気分まで変わると思います

 

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髪型は基本、美容師さんにお任せですが、自分の個性が出るようにしたいと常に思っています。撮影の現場では、自分のキャラが立っていることも大事。一緒に仕事をするみなさんの印象に残るからです。

 

一度、前髪のラインを不自然にずらした髪型にしたこともありました。もう、アシメントリーとかそういうレベルではないくらいに(笑)。当時担当してくれていた美容師さんは、仕上がりをイメージできるようにデッサンしてくれたんですが、完成形は想像以上。かなり目立っていたと思います(笑)。

 

こんな風に、私にとって美容師さんは、美的感覚を刺激してくれるし、新しい魅力を引き出してくれる大切な存在です。一方で、撮影などでサロンにお邪魔して、「照明がもったいないなー」と感じることもあります。

 

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例えば、セット面の明かりがダウンライトだと、鏡に映ったお客さまの顔が暗くなってしまいますよね。反対に、プリクラの機械のように鏡にライトが埋め込まれているところだと、お客さまの姿がより綺麗に見えます。

 

つまり、光の当たり方によって、人は太って見えて落ち込んだり、可愛く見えてうれしくなったりする。だからライティングはとても大事なことだと思うんです。

 

若手の美容師さんが、完成したモデルさんの写メを撮るときも、傍から見ていて「背景はこっちのほうがいいよ」とか「一歩下がったほうが光の具合がいいよ」などとアドバイスしたくなることがあります。

 

光を味方につければ、美容師さんの技術やセンスがもっと輝く。撮影でサロンにお邪魔したとき、私はそんなことを感じています。

 

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♦♦♦美容師への応援メッセージ♦♦♦

私がここまでフォトグラファーとしてやってこれたのは、「人とのつながり」のおかげです。美容師さんは毎日遅くまで仕事をしているし、お休みもなく働いている人も多くて、本当に大変な仕事だと思います。でも、どうかそのことをプラスにとらえて、一人ひとりとの出会いを大切に、丁寧な仕事を続けていただきたいです。

 

 

プロフィール
フリーランス・フォトグラファー
アベユキヘさん

福岡県生まれ。ビューティー・ファッション系の雑誌を中心に、カタログ、書籍、広告などを撮影。2013年2月に「タッセルと写真- きりとられた物語-展」で作品を展示。2015年春、カメラマンデビュー10年目の節目に作品集を出版し、個展を開催した。

HP>http://www.abeyukie.com/

 

 

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( 取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

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