想像力を育むことで、世界中を笑顔でつないでいきたい -ねんドルと美容師の関係-
ねんどを通じて物作りの楽しさを伝える子ども達のアイドルという新ジャンル確立した岡田ひとみさん。子育て世代には、『ニャンちゅうワールド放送局』(Eテレ)に登場する「おねんどお姉さん」でお馴染みの彼女の素顔と髪事情に迫りました。
いつ取材されてもいいように小5から準備していました
小さいころから映画や舞台が好きで、「子役になりたい」「舞台に立ちたい」と真剣に考えていました。昔から自分が「見て楽しむ」より、「見ている人を楽しませたい」という気持ちが強かったんです。
小学校5年生のころには完全に女優やアイドルといった「表現者」になると心に決めていて、まだ何の実績もないのに、いつ取材されてもいいように準備していました。取材の人に「持ち物を見せて」と言われたときのために、筆箱の中までキレイに整頓していたんですよ(笑)。
でも、当時は信号もないような田舎に住んでいましたから、両親は劇団や芸能事務所に娘を入れることなんて全くイメージできなかったようです。ずっと大反対されていましたが、朝5時に起きて猛勉強して期末テストでいい成績をおさめるなど、熱意を見せたおかげで劇団に入ることを許してもらいました。
その後、とあるオーディション番組がきっかけで芸能事務所に入ることができ、テレビのバラエティ番組や再現ドラマへの出演など、楽しい仕事をたくさんいただいたんですね。でも、ハタチを過ぎたころから「もう若くないね」と言われることが増えまして…。若さだけを買われていた仕事もあったことに気づき、「自分にしかできないことって何?」と自問自答しました。その結果が、得意だった「ねんど」を突き詰めることだったんです。