すきバサミが出てくると少し嫌な予感がします(笑) -伝統産業女優と美容師の関係-

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富山県高岡市を舞台に若い夫婦が故郷を盛り上げようと奮闘する短編映画『すず』や、第一回さばえ近松文学賞の大賞作品を映画化した『恋の手本』などで主演女優を務めた村上真希(むらかみ まき)さん。地場の工芸品と職人を愛し、「伝統産業女優」を名乗る彼女に、髪にまつわるお話を聞きました。

 


 

 職人さんの物語を届ける「伝統産業女優」になりたい

 

映画で地方ロケに行くときは、まず「この地方の伝統産業って何だったっけ?」って調べています。それで、現地についたら、職人さんと飲みに行く(笑)。私は本当に地方の工芸品や職人さんが大好きなので、その気持ちを伝えると、「じゃあ明日、工房にきてみるか?」みたいに誘ってくださるんです。これがたまらなくうれしい瞬間ですね。

 

私が出ている映画は、地元の人たちを巻き込んで作っていくものがほとんど。職人さんもエキストラではなく、キャストで出るんです。だから、富山県高岡市で『すず』を撮影したときは錫(すず)を使った伝統工芸品を作る職人さん、『恋の手本』の撮影で福井県鯖江市に行ったときは眼鏡や越前和紙、越前漆などの職人さんと交流しました。

 

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日本各地にある、その土地ならではの文化の素晴らしさを、映画・映像を通じて伝えていけたらと思っています。日本伝統産業を守り続ける職人さんたちの『物語』を、まだそれを知らない日本人や、海外の人達に届けていきたいんです。

 

女優という仕事柄、体調面にはすごく気をつかっています。昔から肌が湿度や乾燥に敏感ですし、食べ物アレルギーも多いので、食事内容にもいろいろと配慮が必要なんです。

 

基礎化粧品やシャンプーなどはほぼ全てオーガニック系を使っていて、添加物が入ったものは避けています。頭皮もあんまり強くないから、ヘアメイクさんにヘアスプレーが地肌にかからないようにお願いしたり、ワセリンを塗ってもらって肌を保護したりしていますね。

 

>私の母は美容師でした

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