家族とお客さまのためのベリーショートスタイル -Mr.イクメングランプリ2014と美容師の関係-

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「バックグラウンドの理解」が仕事の成否を決める

 

平日は、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」、個人向け名刺管理アプリ「Eight」を手掛けるSansan株式会社で働いています。「Sansan」は名刺をデータ化し、「社内で共有できる情報資産」にするサービス。例えば、ある企業が「美容業界を開拓するぞ!」となったとき、社内に美容業界に精通する人の人脈(名刺)を持っている人がいたら、アプローチしやすいですよね。でも、その名刺が引き出しの中にしまったままだったら、社内に人脈があることすら気づくことができないんです。

 

私の仕事は法人のクライアントに、この「Sansan」を有効活用していただき、人脈を使って働くことの仕組み作りをお手伝いすること。そのなかで大切なのは、お客さまのビジネスを深く理解できているかどうかです。業界や企業規模が変われば、当然、仕事の進め方も変わってきます。私はそれをしっかりと理解して、お客さまのビジネスが加速するようにベストを尽くしていきたいと思っているので、どうしてもお客さまのことを考える時間が増えて、帰宅が遅くなってしまうんです。

 

提案の際に他社の導入事例をご紹介することもあります。このとき、企業理解が浅いと、とんちんかんな事例を持っていってしまう恐れがあるんですね。もし、そうなったら「綱島は何もわかってない」となり、信用を失ってしまいます…。これは、美容師さんも通じる話なのではないでしょうか?

 

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家族とお客さまに時間を使うための「ショートヘア」

 

例えば、法人顧客を相手にする企業のサラリーマンと、アパレル販売員が、「ツーブロックにしたい」とオーダーしたとします。二人の職業を考えた場合、同じツーブロックじゃダメですよね。「そんなの当たり前」と思われるかもしれませんが、もし二人ともジャージ姿で来店していたら、同じ髪型にしてしまうかもしれない。それを避けるためには、お客さまとコミュニケーションをとって、職業などのバックグラウンドを理解することが大事だと思うんです。

 

私は、横浜にある“CoreFlock(コアフロック)”の代表の鈴木さんに、自分の髪を委ねているのですが、信頼してお任せできるのは、やはり私のワークスタイルとライフスタイルを理解してもらっているからです。お客さまが大手企業中心なので奇抜なヘアにしにくいのですが、流行りも取り入れたい気持ちもあります。そして、少しの時間を無駄にしたくないので、すぐに髪が乾いて、朝再現しやすい髪型が理想なんです。もちろん身だしなみは大切なので手を抜くつもりはないですが、私は髪を触るわずかな時間も、家族やお客さまのために使いたい。なので、この「ショートヘア」にしてもらっています。

 

私が、このサロンに通い続けるのは、鈴木さんが最初にしっかりとカウンセリングをして、私のことを知ってくださったこと。一回で終わりではなく、時間が経過しても、常に私のワークスタイルやライフスタイルに変化がないかを気にしてくれているからだと振り返ります。私の仕事は未熟な点がありますが、美容師さんの仕事との共通点は、「相手を深く理解すること。それを継続すること。」ではないかと思います。

 

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♦♦♦ 美容師への応援メッセージ ♦♦♦

 

「イクメン」といっても、特別なことではありません。子どもと妻の笑顔を見たいから、自分のやれる範囲のことを楽しみながらやっています。美容師さんはお客さまを笑顔にする仕事だと思います。お仕事はとてもお忙しいと思いますが、パートナーとお子さんの笑顔を見るために、できることからやってみるのがいいのではないでしょうか。

 

プロフィール
綱島 芳紀(つなしま よしき)

Sansan株式会社 Sansan事業部カスタマーサクセス部 シニア運用コンサルタント
http://jp.sansan.com/
 
日本初のイクメン雑誌『FQ JAPAN』の「Mr.イクメンコンテスト2014年」にて、グランプリに輝いたミスターイクメン(1児の父)。オンタイムはSansan株式会社のキーパーソンの一人として、大手顧客のサービスの運用設計を担当している。

 

  (取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

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