あのアニメのOP曲を歌ったマルチクリエイターの髪遍歴 -フリーランス・ディレクター と美容師の関係-
初代“ミスター慶応”に輝き、ミュージシャンとしては「ワンピース」の主題歌を歌うなど、ユニークな経歴の持ち主である高橋輝臣(たかはしてるおみ)さん。今も映像制作に軸足を置きつつ、アニメやドラマの挿入歌を歌うなどマルチに活躍中です。今回はそんな彼の髪遍歴に迫りました。
週替わりで赤、紫、金色
僕は小さいころから「つくる」のが大好きで、細かい作業に没頭するタイプ。小学生時代は、ものすごく凝ったパラパラ漫画などを作ったりしていました。ちょっとでも興味がわいたことには、とことんのめり込む質(たち)なので、髪をイジりはじめた高校生のころもかなり冒険していましたね。
最初はオシャレな先輩にワックスの使い方を教わっていた程度だったんですけど、エスカレートして次第に自分で髪を染めるようになりました。当時僕はアメリカの高校に通っていて、「髪の色は1色なら何色でもOk」という校則だったので、ブリーチしまくり、カラーしまくりだったんですね。それこそ週替わりで、金や赤、紫などの奇抜な色にしていました。全部、自分でやっていたんですけど、むこうの薬剤って超強力なんですよ。だから、周りの仲間は髪の色へのコメントよりも、「それ絶対髪に悪いぞ」という心配や忠告のほうが多かったですね(笑)。
高校卒業後は日本に戻って大学に進学。“ミスター慶応”に選ばれたり、「5050(フィフティーフィフティー)」というバンドでメジャーデビューしたりと、自分の世界が広がっていきました。そのころからずっと続けている髪型は「ツーブロック」。天パでサイドが決まらないという悩みを解決するために、美容師さんが勧めてくれたんです。