2006年ロンドン、ヘアサロンに並んだ5つのブレスレット-アクセサリーデザイナーと美容室の関係-

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有名セレクトショップでも取扱いがあるアクセサリーブランド“RYONA”のデザイナー成麗奈(ソンリョナ)さん。空間デザインやアートディレクションまでこなす多彩な彼女には、美容室との不思議なつながりがありました。

 


 

「あの子がつけているアクセサリーの色違いがほしい」

 

私のアクセサリー作りは趣味ではじめたものです。学生時代は専門学校で空間デザインを勉強していました。学校卒業後に、渡英してロンドンで語学を学び、英国の老舗百貨店セルフリッジズの裏にあったヘアサロンでアルバイトをしていたんです。そこでレセプションや掃除、シャンプーなどを担当していました。

 

あるとき、お客さまがオーナーに「あの子のつけているアクセサリーの色違いがほしい」って私のアクセサリーを見て言ったんですね。私は昔からモノを作るのが好きで、完全に独学でアクセサリーを作っていたんですが、それがとても評判がよかったみたいで。同じようなことが何回か続き、オーナーから「商品として作って売ってみなさい」とアドバイスされました。

 

そして、サロンの一角に展示売場を作ってもらったのが、私のアクセサリー卸の第一号。商品は5つのハンドメイドブレスレットで、ブランド名も即席で考えて自分の下の名前の “RYONA”(リョナ)にしました。空間デザインを学びたくてロンドンに来たのに、アクセサリーデザイナーになってしまったわけです。多様な価値観を認めるロンドンだからこそのできごとだったのかもしれません。

 

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