「自分の人生なので」と言って美容師を辞めた、その後 -美容室とカメラマン(美容専門学校卒)の関係-
一度きりの人生、悔いのないように生きるべき
サロンの中って鏡がたくさんあるじゃないですか。だからサロン全体を見渡すことができますよね。僕は元スタジオマンとして、常に四方八方に気を配る習性があるから、施術中も気になって「あ、あそこでアシスタントの子が叱られている…」とか、全部見てしまうんですよ(笑)。
スタジオマン時代も気が利きすぎて、ヘアメイクアシスタントなどの先回りをしてしまい、その人が「気が利かない」と叱られる原因をつくってしまったりしていました。職業病ですね。
僕が元美容師だと知っているアシスタントの子から、個人的に「今の生活がしんどいです」って相談を受けることもあります。こんなこというと誰かに怒られるかもしれないけど、僕は「辞めたらいいんじゃない」って答えていますね。
僕自身、自由に生きてきたし、一度きりの人生、好きに生きたらいいと思うんですよ。でも、美容師以外の世界がラクというわけでは決してないし、スタートが遅い分、どこに行っても苦労するかもしれない。僕も40人中2人しか残らない撮影のスタジオの世界を経験しました。それを覚悟の上なら、やりたいことをやったほうが、後悔しないと思います。
♦♦♦ 美容師への応援メッセージ ♦♦♦
美容師の友人に頼まれて、撮影のお手伝いをすることがあります。カメラ好きの美容師さんは多いですが、カメラのプロとして、撮った作品を見て助言したくなることも…。撮影環境の作り方や、具体的な撮影手法など、より良い作品撮りのために、伝えられることはたくさんあるので、もっと力になれたらいいなと思っています。
- プロフィール
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カメラマン(photo&Movie)
古川 大輝(ふるかわ たいき)
大村美容専門学校を卒業後、上京。その後、美容師からカメラマンへ転向。広告撮影を中心として、ファッション誌撮影、ムービー撮影など幅広く活動。美容室の撮影サポートも行っている。国内のパフォーマーとの親交も厚い。
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(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)