「自分の人生なので」と言って美容師を辞めた、その後 -美容室とカメラマン(美容専門学校卒)の関係-
一度は美容師として活躍し、ひょんなことからカメラマンへと転身を遂げた古川さん。
サロンを飛び出しその後のエピソードと、現役美容師への想いを語ってもらいました。
神のいたずら?偶然目に入った雑誌が運命を決める
会社勤めは合わない気がしていたので、工業学校を卒業後、美容専門学校へ進学。学生生活はそれなりに充実していましたが、正直、美容師になるかどうか迷っていました。
ただ、東京で働きたかったので、ひとまず美容師として就職…。そんな具合だったので、勤めて半年ももたずに退職することに。先輩から引き留められましたが、「自分の人生なので」と押し切りました。先輩、かなりイラッとしたんじゃないでしょうか(笑)。申し訳ないことをしました。
その後、アルバイトをしながら自由を満喫。でも、いつまでも同じ暮らしを続けられないと、本屋さんで求人を探して美容師に復帰しようと思ったんです。そのとき、美容系の雑誌の隣にあった『コマーシャル・フォト』(玄光社)の表紙が目に飛び込んできました。
パラパラとページをめくったあと「カメラマンになろう」とその場で決意。早速、誌面に出ていたカメラマンさんに電話して「働かせてください」とお願いすると、「一度、どこかの撮影スタジオで経験を積んでからまた連絡ください」という返事が。それで、有名出版社が良く利用するスタジオの求人に応募し、撮影をサポートするスタジオマン生活がスタートしました。