モデルと美容師。長続きして、お互いうれしい関係性の築き方/Lino** Suu(鈴木直美)さん

断ってもいいよ、が居心地の良さの秘訣

 


さきほど話したように、ちょっとした会話からモデルさんたちがしてほしいことを察して、サービスやメニューとしてさり気なく提案する。そんなことを繰り返しているうちに、自然とモデルさんのほうからも頼ってきてくれるようにもなりました。それが他のモデルさんへの紹介にもつながって、いつの間にかモデルのお客さまが多くなっていったんです。

提案のポイントは、選択の余地があるようなさり気なさ、だと思っています。

ただ、こういうこともできるよって言ってあげるだけでいいんです。頼まなくてもそのあと気まずさを感じなくて良いように、というのはとても大切にしています。

その後、いくつかお店を変わり、昨年8月に『Lino』をオープン。今もその頃のモデルさんたちはお店にきてくださったり、一緒にお仕事をしたりといい関係性が続いています。


年齢なんて、ただの数字だと思うんです

 


キャリアが上がるにつれて、新しいモデルさんとの年齢差は当然広がっていきます。でも私はモデルさんのケアを、アシスタントに完全には任せないようにしています。担当する自分もちゃんとコミュニケーションをとっていなければリスクも高いし、無責任だと思います。

友だちのような気持ちでといっても、美容師とモデルさんという関係は決して崩してはいけないもの。その微妙な距離感の見極めは、突然できるものではありません。スタッフにはまず私や責任のとれるスタイリストがやって見せて、学んでいってもらわないと難しいなと感じています。

そもそも私は若いモデルさんとやりとりしていても、年齢によるギャップをあまり感じないんですよね。年齢って、ただの数字だと思うんです。

どんなに若いモデルさんでも1人の人として対等にお付き合いさせていただくと、素敵な魅力を持っている人ばかりです。年齢が上がると「若い子のことはよくわからない」と言う人もいますが、そんなことないんじゃないかなと思っています。

 

>経営者目線でのサロンとモデルとの付き合い方は?

 

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