業界屈指の “仕掛け人”Lily寺村優太が語る、 美容の未来予測と手がける新天地 ~VR教育、STEKiNAイベント~

仕掛け人寺村優太が2020年に実現したいこと。

 

 

−次に寺村さんが何を仕掛けるのか、とても気になります。

 

寺村:法人化です。イベントやVRの教育もその事業の一環として考えています。

 

−というと、美容室の起業ではなく?

 

寺村:はい。他業界から美容業界にお金を入れる動きを生み出す会社をつくる予定です。

美容室って、1〜2時間は美容師とお客さんがお話しますよね。1〜2カ月に一度の頻度で、それくらいの時間を話す他人って実はあんまりいないんです。とても信用度の高い関係性が築かれているんですよね。

 

実際に美容師さんから勧められたアイテムを試したり購入したりする人が多いですし、そのことを裏付けた市場調査もあります。そこで、美容師のデータやつながりを通して、お金を生み出す方法を考えています。

 

この事業の可能性を見出すために、先日のイベントでは、僕も美容師として愛用し同業者にオススメしたい逸品、ヘアケアブラシ『タングルティーザー』の特設ブースを設けました。

 

 

実際使ってもらいながらリアルな場で意見を聞き、プロモーションのヒントを得られたらいいなと考え、提案させていただきました。

 

SNSを通して、同業者やお客さまにタングルティーザーの魅力を伝えられるように来場者全員にブラシをプレゼント。実際に「そんな使い方をするんだ」とか「こんなところがいいんだ」とメーカー側も美容師側も目からウロコの発見があったようです。

 

 

今後、少子高齢化によりますます美容にお金をかけるお客さまが減ります。そのお客さまを奪うようにして競争も激化、労働状況も過酷になり、稼ぎも見込めなくなる…このままでは状況は深刻になる一方です。そこに歯止めをかけ、美容師の卵たちに少しでも希望を持たせるために、起業を決意しました。

 

美容師のみなさんに明るい未来を切り開くことが僕の使命であり、業界への恩返しだと考えていますから。今は、絶賛会社設立に向けて準備中。2020年も、仕掛けていきます!

 

 

 

プロフィール
Lily
美髪アドバイザー/スタイリスト
寺村優太(てらむら ゆうた)

群馬県出身。山野美容専門学校卒業。六本木の美容室に勤務後、半年間のフリーランス活動を経て、柳本剛、野坂信二とともに美容室「Lily」(表参道)を立ち上げる。「自分史上最高の美髪に」をキャッチコピーに、ヘアケア専門の美容師として活動。サロンワーク以外にもセミナー講師としても活躍中。

 

(取材・文/QJナビDAILY編集部 撮影/菊池麻美・田代浩三)

 

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