山崎健吾さんが回答【お悩み③:大好きなカラーをどんどん提案していきたい。でも自分の売りをどうやって作ればいいか分からない】オンラインサロン生を指導する最新教育現場から見えてきたこと
カラー技術に特化したオンラインスクール『HAIR COLOR ACADEMY(ヘアカラーアカデミー)』を立ち上げるなど、カラー教育の最前線で活躍中の山崎健吾(やまざきけんご)さん。教育者である一方で、プレイヤーとしても現場に身を置く山崎さんは、最新トレンドの発信や、顧客ニーズをつぶさに吸い上げたリアルなデザインが強みです。SNSでも一貫して技術面で役立つ情報を発信し、そのフォロワーのなんと8割が美容師。そんな山崎さんが「カラーにまつわるさまざまな疑問」について答えてくれています。今回は第3弾です。
お悩み③:自分のカラーの売りはどうやって見つけるの?
【山崎さんへ質問です】
カラーは好きだし、得意だと思っています。でもそれをどうやってアピールしていけばいいか分かりません。発信の仕方次第によって、その結果が大きく明暗を分けるような…。失敗が怖いので、今は二の足を踏んでいる状態です。自分なりの売りを見つけて、それに特化した発信をしたらいいと思うのですが、その場合、何を基準に定めていくべきなのでしょうか? 自分の売りの作り方を教えてください。
【山崎さんからの回答】
自分の売りの作り方は、僕なりのマーケティング理論がありますので、ここでお伝えしていきたいと思います。ポイントは3点あります。1つ目は自分が好きで、得意な領域。2つ目はお客さまからの需要があること。トレンドにマッチしていたり、お悩みにも対応できていたり、お客さまから確実に需要のあることですね。3つ目は競合が少ないこと。以上の3つの条件を満たしているものは、その後伸びやすい傾向にあるので、売りにすべきポイントになると思います。
ただ競合がひしめく都心では、激戦を強いられると思いますが、エリアによってはチャンスがまだあります。その一方で都道府県別に全国的な視点から見てみると、未開拓市場が広がっています。あるエリアにはカラーの得意な人はいるけど、別のエリアでは不在だったりすることも。実際に地方都市で上手に集客ができているサロンさん、売上を伸ばしている地方の美容師さんは、東京で目立っている美容師さんのSNSからヒントを得て、そのビジネスモデルを地元に持ち込むことで成功しています。東京で流行ったものは、タイムラグの後で必ず地方でも流行りますからね。髪質改善、白髪ぼかしなど、東京の最先端で流行っているものをしっかりと踏襲し、自分のものにして、そのエリアで発信する。そうすれば、そこでポジションが取れるというわけです。
僕自身も地方出身ですし、臨店講習などの仕事を通じて地方のサロンを訪問することが多いのですが、そこで見えてくることがあるんです。今後、どういう美容師さんが人気を集めるのか。どういう美容師さんが伸びるのか。東京のトレンド動向をよく見て分析している人には勝算がありますね。やっぱり海外のトレンドが東京に入ってきて、東京のトレンドが地方に伝わっていく、という流れはこれからも変わらないと思います。
- プロフィール
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山崎健吾 やまざきけんご
1992年、福島県生まれ。山野美容専門学校を卒業後、都内のサロンに就職して1年半でデビュー。腕を上げて地元の人気サロンに転職し、250名のスタッフで営業成績トップを獲得。3年後、再度上京し、カラーの技術をさらに高め、SNSマーケティング、色彩学、心理学を習得。現在は業界最大級のオンラインHAIR COLOR ACADEMYの運営、セミナー活動、サロン運営、コンサル、YouTubeなど幅広く活動中。
Instagram: @ kengo_yamazaki_
(文・QJナビDAILY編集部)
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