山崎健吾さんが回答【お悩み②:ヘアカラーで臨機応変な提案ができない。どうやって自分の引き出しを増やしていけばいいか】オンラインサロン生を指導する最新教育現場から見えてきたこと

 

カラー技術に特化したオンラインスクール『HAIR COLOR ACADEMY(ヘアカラーアカデミー)』を立ち上げるなど、カラー教育の最前線で活躍中の山崎健吾(やまざきけんご)さん。教育者である一方で、プレイヤーとしても現場に身を置く山崎さんは、最新トレンドの発信や、顧客ニーズをつぶさに吸い上げたリアルなデザインが強みです。SNSでも一貫して技術面で役立つ情報を発信し、そのフォロワーのなんと8割が美容師。そんな山崎さんが「カラーにまつわる疑問」について答えてくれています。今回は第2弾です。

 


 

お悩み②:どうやって自分の引き出しを増やしていけばいい?

 

【山崎さんへ質問です】 

今、SNSなどで、カウンセリングからビフォー&アフターまでの動画をあげる美容師さんが増えています。そのことからも、型通りのカラーではなく、臨機応変なデザインカラーの提案が求められているのだと思います。そこで質問です。もし自分のカラーの引き出しを増やしていくのなら、何から取り組んでいけば良いのでしょう? 山崎さん、新しいカラーのジャンルに参入していくにあたっての心構えを教えてください。

 

【山崎さんからの回答】 

ある意味、それぞれの勤務先サロンによって顧客の層は限られているので、主力となるメニューは異なると思います。白髪ぼかしはやっているけど、バレイヤージュはできない、とか。ブリーチをしないので、ハイライトはできない、とか。美容師さんが働いているサロンの顧客層によって、展開するデザインも分かれますよね。

 

 

そこから新しいカラー技術を習得するのなら、セミナーを見て学ぶことが一番合理的なのかなと思います。自分で0から1を作ろうとしないで、まずヒントにしていきたい美容師さんを見つけましょう。一概にカラーが得意といっても、デザインは幅広いです。どの技術から手をつけていくのか。順番は、これといって正解はありません。今はインスタグラムなどで情報発信している美容師さんも多いので、「この人のカラーを作りたいな」といいうお手本をまず決めましょう。

 

 

オンラインセミナーも公開していたりするので、それを見てウィッグやモデルで練習してみます。上手くいかなかったら、もう一度セミナーを見返す。すると1回目では気づかなかった課題が表れてきます。その繰り返しでブラッシュアップしていきます。お手本の美容師さんが使っている薬剤を、そのまま使ったり、カラーレシピを再現してみたり。経験を重ねていけば、それぞれの薬剤の特徴も把握することができるはずです。実はこの薬剤の特徴を把握することって、とても大事なのです。

 

カラー技術を学ぶ方法は、人それぞれでいいと考えます。自分が新しく学んだことをサロンワークの中でどんどんアウトプットしていくことは、楽しいし、モチベーションにもなります。技術を自分のものにできてきたら、そこからは応用しながら幅を広げていきましょう。カラーを自由自在にコントロールできるようになれば、それはお客さまにとっても喜ばしいことですし、自分にとってもやりがいとなって跳ね返ってくるはずです。

 

次回は「自分のカラーの売りはどうやって見つけるの?」というお悩みについて、山﨑さんが答えてくれます。

 

プロフィール
山崎健吾  やまざきけんご

1992年、福島県生まれ。山野美容専門学校を卒業後、都内のサロンに就職して1年半でデビュー。腕を上げて地元の人気サロンに転職し、250名のスタッフで営業成績トップを獲得。3年後、再度上京し、カラーの技術をさらに高め、SNSマーケティング、色彩学、心理学を習得。現在は業界最大級のオンラインHAIR COLOR ACADEMYの運営、セミナー活動、サロン運営、コンサル、YouTubeなど幅広く活動中。

Instagram: @ kengo_yamazaki_

 

(文・QJナビDAILY編集部)

 

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