二度のリタイアを経て「ホワイトブロンド」のスペシャリストに! ニッチなニーズに特化するその勇気とは? ーKORD ナガタミズキさん

試行錯誤を繰り返し、大嫌いだったハイトーンカラーにのめり込む

 

実は、もともと僕はブリーチが苦手で大嫌いだったんです。ハイトーンカラーに興味を持ったのは、入社当時、KORDにブリーチが得意な先輩がいたから。その先輩のアシスタントによく入っていました。「これはこうだよ」とか、特に何かを教えてくれるということはないので、見よう見まねでやっていたんです。

 

最初は完全に真似でしたが、自分でブリーチの仕組みを調べたり、勉強したりして、どんどんハイトーンカラーの魅力にハマっていきました。

 

はじめのころはカラーモデルの髪を失敗して切ってしまったこともありましたが、失敗するたびに検証を重ねました。ときにはネットで検索して失敗した理由を調べたり。それを繰り返すうちに、店の薬剤の色の出方をすべて把握できるようになったんです。

 

フォロワーの増加が止まったとき、ホワイトブロンドが進化

 

 

ホワイトブロンドをインスタで投稿するようになって、順調にフォロワーの数が増えてきていたのですが、今年の夏にパタッと止まってしまいました。「ホワイトブロンドだけじゃ限界があるのかな」と思いつつも、「やりたい人は結構いる!」という自信もあったので、今度はツヤを出すこと、ダメージを減らすことにこだわりはじめました。「ホワイトブロンドにしたい」と思っていても、ダメージや日々のヘアケアを気にして一歩踏み出せないという人が多いと思うんです。

 

カラー剤でのダメージを最小限にするのはもちろん、あまりにもダメージがある人はカラーバターで仕上げたり、日々の生活でのケア方法をレクチャーしたり。そうしていくうちに、またフォロワーが順調に増えるようになってきて、口コミやインスタからのお客さまが多く来店してくれるようになりました。

 

 

ハイトーンカラー全般そうなんですけど、特にホワイトブロンドって、髪の毛も傷むし、ムラやくすみ、黄ばみが気になるんですよね。でもそのぶん、狙ったホワイトブロンドに仕上がったときは、本当に気持ちがいい。特に日本人は黒髪なので、まったく逆のカラーを入れるのは結構難しいんです。ホワイトブロンドといっても単純に髪の色を抜けばいいっていう話ではありません。

 

ベースを見て適切な補色を見極めて入れなきゃいけないので、技術がないとなかなか狙った色は出せないんです。だからこそ、「これだ!」という色に仕上がると、とても気分がいいんです。実際に、お客さまからも「こんなに黄ばみがなく白くなるとは思わなかった!」「思い通りのホワイトカラーに仕上がって感動に浸っています」と言われることがあり、とてもうれしく思います。

 

最近店にきた美容学生さんから聞いたのですが、友だち同士の間で、「東京でホワイトブロンドにするなら」という話題になったとき、みんなが僕のインスタを見せてきたそうです。それを聞いたときは、本当にうれしかったですね。

 

>最初からやりたいことを見つけられる人はいない。個性を見つけたいならなんでもやってみること! 

 

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