「人を幸せにできる美容師になりたい」 使命感に燃える天才美容学生・木村賢司さんの未来予想図
SNSで自らを「天才美容学生」と名乗り、熱く、そしてクールな発言で美容業界をザワつかせている木村賢司さん。学生でありながら、有名美容師が参加する美容WEBマガジン「POOL MAGAZINE」でオーサーを務めるなど、美容師になる前から圧倒的な知名度を誇っています。
今回は、そんな天才美容学生・木村さんの「これから」についてお話を伺いました。
ある日、「美容師になる」って天命が降りてきた
僕はもともと、美容に興味があったわけではなくて、美容師になりたいと思っていなかったんです。でも、高校1年生の夏のある日、将来はなにするのかなと考えていたら、突然、「あ、美容師になるんだ」って。それまで、まったく美容師の仕事について「髪を切る人」ぐらいの知識しかなかったし、興味ももちろんなかったし。それなのに、本当に突然。まさに、天命が降りてきたって感じでしたね。突然のことでしたが、親に「美容師になる」と言ったら、「好きなようにしたらいいよ」と言ってくれました。
「美容師になる」と決めてからは、美容師の仕事や美容について、独学で調べ始めました。世間的には高校1年生は、まだまだ就職のことを考えていない人が多いと思うんです。でも、僕の家は貧乏で、社会に期待できるような環境ではなかったから、とにかく自分でやるしかないっていう意識が強くて。美容師になるなら、この先、髪を切るだけではダメだ、人と同じことをやっていてはダメだ。と思ったんです。それで、人がしていないことをしようと思い、髪だけじゃなくて、肌のこと、腸のこと、化粧品の成分のこと…ありとあらゆることを独学で徹底的に調べていきました。
高校3年生の時に体調を崩していて、健康の大切さが身にしみてわかったんですが、それもあって、美容師ができることって、髪を切って、カラーをして表面的に美しくしてあげることだけじゃなくて、内側からも健康に導いてあげること。それが真の美容師の姿なんじゃないかなと思うようになったんです。
ツイッターを始めたのは知名度を上げるため
ある程度、美容の知識が貯まってきてからは、その情報を発信していこう! と思いました。美容の楽しさを発信したい気持ちもあったし、あとは美容師になってからの集客目的でもありましたね。とりあえず、「木村賢司」という名前を知ってもらいたくて、ツイッターを始めました。「天才美容学生」ってつけたのは、普通の名前をつけても誰も注目してくれないし、炎上してもいいかなって思って。美容師じゃないヤツがなに言ってんの? という炎上覚悟で、ブローやシャンプーの仕方を発信していきました。そのうちだんだん、フォロワーが増えてきて、フォロワーを集めてイベントをするようになりました。その甲斐あって、airの木村さんもリプしてくれて、ブログなどで「注目している人」として名前を挙げてくれて。そのつながりから、まだ美容学生なのに、木村さんも参加する「POOL MAGAZINE」のオーサーもやらせてもらえるようになったんです。最初は、美容師じゃないけどいいのかな…と思いましたが、でも、学生だし、変に謙虚に言ってもしょうがないし。と開き直って、変にカッコつけないで自分らしい文章を書くように心がけました。そうしたら、読者の方々(どこかの美容室のオーナーさんだったりするのですが)から、炎上するどころか、応援してるよ、頑張ってねと言ってもらえるようになりました。
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