キックボクシングを美容室のメニューに!? セミプロ級選手でリングにも立ったLa Virtue増田祐太さんに聞いた!
試合前の減量中に本気で思う「このまま続けたら死ぬかも」
編集部:大会の結果はどうでしたか?
増田:負けました。判定2-1でした。負けるはずがないと思っていたので本当にショックでした。
試合までの準備も本当に大変で、試合の1カ月前にぎっくり腰で動けなくなってしまったんです。なので、食事だけで6キロ体重を落としました。水を一口含むくらいしか水分補給もできず、最後は水抜きもやりました。その状態で試合前日まで仕事をしていたのでこのまま続けていたら死ぬなと思いました(笑)。
でも試合のチケットを買ってくれたお客さまや、ジムの会長をはじめ応援してくれている人たちのために、絶対に勝ちたかったんです。なのでリングに上がらないという選択肢はありませんでした。
最後は痛み止めの注射を打つかどうかの瀬戸際でしたが、痛み止め薬を飲んでなんとか出場しました。
減量は本当にしんどくてキックボクシングを始める前は80キロあった体重が半年で74キロになり、試合時には66キロまで落として体脂肪率11%まで絞りました。また練習もハードになり足の指の脱臼や鼻の骨折もしました。「俺、美容師なのになにしているんだろう?」と思う時は確かにありました(笑)。
試合中は本当に映画のワンシーンで、頭の中が真っ白で、目の前に映るすべてがスローモーションでした。
本当に悔しかったけれど、まだ始めてから2年経っていないし、もっと強くなりたいからまたリングに上がるつもりです。前回は減量で苦労したので、階級を1つ上げて、コンディションを整えていきたいと思っています。