デザインを追求する美容師であり続けるために。 SAMANコウノトシユキの生きる道。 【関西人気美容師を繋ぐ輪】
関西で今勢いのある美容師紹介企画、「関西人気美容師を繋ぐ輪」 。第6回目は今年7月に大阪・天満橋で産声を上げた高感度サロン『SAMAN(サマン)』の代表、コウノトシユキさん。人気サロンで15年間腕を磨き上げた後、「自分の思い描く理想のサロンを作りたい」という想いで、いざ経営者の道へ。美容師としてのヘアデザインのこだわり、経営者としての業界に対する想い、そして今後のサロンづくりなど、一問一答でコウノさんの生き方を徹底解剖します。
【はじめに】
①紹介してもらったSAYAKAさんとの関係は?SAYAKAさんはどんな印象ですか?
SAYAKAさんの先輩美容師とたまたま同じセミナーを受けていて、Lewesさんと繋がり、その流れでSAYAKAさんを知りました。美容師としての感覚やセンスはずば抜けているし、彼女のつくる神戸らしいクリエイティブなスタイルはいつも参考にさせてもらっています。
【学生時代~アシスタント】
②美容師になろうと思ったきっかけは?
元々工業高校に通っていて、まったく違う道に進む予定だったんです。でも、いざ就活を始めると、工業系の業界で働いているイメージが全く湧かなくて……。そこで改めて自分が好きなことを見つめ直したんです。中学生の頃から自分で髪を切ったり、ワックスを付けたり、ヘアスタイルにはずっと興味があったので美容師になろうと決意しました。
③出身校は? どんな美容学生でしたか?
ヘアラルト阪神理容美容専門学校(2019年4月より尼崎理容美容専門学校に校名変更)に通っていました。当時は一人暮らしだったので生活費を稼ぐためにバイトメインの生活で、バイトが終われば趣味のBMXで夜通し遊んでばかり。学校では寝てしまうことも少なくなかったですね(笑)。
④「どういうサロンで働きたい」など思い描くサロンの理想像はありましたか?
就活を始めた頃は大阪のサロンで働きたいと思っていたものの、それ以外に明確な基準はありませんでしたね。そのため、まずは大型店から小型店、郊外の地域密着店など20社ほど片っ端から気になるサロンへ見学に行きました。徐々に理想像が固まっていき、「コンセプトが明確で、独自のデザインをしっかり発信しているサロン」で働きたいと思うようになりました。
⑤最初に入社したサロンはどんなサロンでしたか? 入社した決め手は?
技術力がかなり高い少数精鋭サロンで、こだわり抜いたヘアデザインは大阪市内でも注目されるほどでした。入社の決め手はまさに直感で、見学に行ったときに自分がそこで働いているイメージがパッと湧いたんです。
【スタイリスト】
⑥スタイリスト時代のやりがいは?
小規模のお店だったので、自分の努力や活躍がサロンに直接影響する点がやりがいでもあり、日々のモチベーションになっていました。自分の技術力やセンスが磨かれていくにつれて、周囲の人たちから注目が集まってくる。すると、外部との関わりも増え、さらに可能性が広がっていく。そんな感じですね。
⑦美容師としてスタイルづくりで意識している点は?
やはり再現性ですね。カット後1〜2ヵ月経った時にスタイリングしやすいかどうか。そこは技術の差が明確に出る部分なので。自然なスタイルを楽しむ人には自然な状態で美しく、逆にアレンジを楽しむ人はずっとアレンジを楽しめるようなスタイルを作ることを意識しています。