コンテスト受賞歴&業界誌出演多数! 「経営者×デザイナー」のハイブリッド美容師、Oto吉田 雄人 【関西人気美容師を繋ぐ輪】
【スタイリスト】
⑦美容師として、ご自身の強みを教えてください。
ショートカットと撮影ですね。あくまでお客さまのお好みのスタイルを意識したデザインを追求。どんなスタイルもベースには、ライフスタイルからお客さま1人1人に合った「似合わせ」を大事にしています。撮影ではこれまで数々のコンテストで作品を作ってきましたが、すべて自分で撮影しています。カメラもプロが使う機材を揃えたり、とにかく形から入るタイプなんです(笑)
⑧「Oto」の立ち上げで苦労した点、困難だった点はありますか?
実は独立する2年前にも一度独立を決意したことがあり、オーナーにも「辞めます」と伝えていたんです。銀行からお金を借りて物件も契約しようとしていたんですが、急に怖くなったんです…。独立は未知の世界だったので「お客さまが付いてきてくれるのか」「スタッフが集まるのか」って。精神的に追い詰められてしまって、結局独立の道を一度諦めてしまいました。
⑨改めて、独立の道を歩みはじめたキッカケは?
独立を諦めてから2年間は、前のサロンでサロンワークと並行してクリエイティブ活動にも専念していました。そして、あるキッカケでSVKという東京のメイクスクールに通い始めたのですが、そのメイクスクールには全国からサロンオーナーさんが数多く参加していたんです。最前線で自ら学びながら経営をしている格好良いオーナーさん達の姿に惹かれて、改めて独立の道を叶えたいと思うようになりました。
⑩Otoの名前の由来はなんですか?
長年バンドをやっていたので、音楽にちなみ「Oto」に。2017年7月にオープンして以来売上も順調に伸びてきたので、今年5月に駅前に新店の「Oto/soden(オトソーデン)」をオープンすることができました。ちなみ「ソーデン」は一子相伝の相伝。「教え子達が僕の伝えた技術を発揮するステージにしてほしい」という想いを込めています。
⑪順調に売上を伸ばしてこれた理由はなんでしょうか?
他店との差別化ですね。枚方市駅周辺はサロンも多いのですが、ほとんどが価格勝負のサロンで、デザインで勝負するサロンが少なかったんです。おそらくカット料金は、他周辺サロンと比べて高単価なのではないでしょうか。価格は高いけどデザインのクオリティも間違いなく高い。それを求めているお客様にターゲットを絞っています。
⑫今一番のやりがいを教えてください。
私はどちらかと言えば職人気質というよりプロデュースしたい派なので、やっぱりスタッフが結果を出してくれることがやりがいに繋がりますね。お陰様でJHAやKHAなど大きなコンテストでノミネートされたり、美容業界紙にも多数取り上げられたりと、どんどん活躍の場を広げていってくれています。
⑬オーナーとしてスタッフに対して、気を付けていることはありますか?
あくまで個人個人の「やりたい」という気持ちを大切にしています。そのベクトルの数だけサロンの強みにもなるし、僕はそれをサポートする立場でスタッフを応援しています。結局自分が好きじゃないことにはスイッチは入らないだろうし、スイッチを入れるのも自分自身。「営業終了後に残業するサロンはブラック企業」と言っているくらい、Otoでは必ず閉店後は自由。その分、好きなことに時間を費やしてもらうようにしています。
⑭今後どういうサロンづくりを目指されますか?
一番大切なのが、現場のスタッフが楽しく働いてくれること。「バリバリ店舗を展開していきたい」といった野望はなくて、店舗展開もスタッフの成長の延長線上。必要があればそのステージを用意するイメージですね。
⑮どんな学生・美容師を採用したいと考えていらっしゃいますか?面接でよく見ているポイントなど教えてください。
喋っている雰囲気、コミュニケーションの取り方、オシャレかどうかなど色んなポイントを見ます。グループ面接は絶対にしたくなくて、必ず1対1。最低でも1時間は色んなこと喋って、その人自身の人柄を見るようにしていますよ。
⑯今後どんな美容師が勝ち残っていくと思いますか?
いい意味でプライドがなくて、明るくて素直な子。そういう子はどんどん成長できるし、今後ますます変わっていく美容業界でも柔軟に対応していけると思います。