他のサロンと一緒じゃつまらない!? 異色であることの意味と価値とは?「あの人に会いたい」美容師×美容師の化学反応  第11回 whyte浜本忠勝さん×nanuk津崎伸二さん

 

美容師同士だから語れることがある。美容師だから分かり合えることがある。でも、話したい美容師さんがいても、売れっ子同士だと忙しくてゆっくり話す機会もないのでは? そこでQJナビDAILY編集部が、美容師さんが好きなテーマで語り合う対談の機会をつくりました。

 

第11回は、一昨年原宿にヴィーガンビューティーを掲げカフェを併設するヘアサロンwhyteをオープンした浜本忠勝さんと、渋谷と二子玉川にクリエイティブなスタイルを提供するヘアサロンnanukを展開する津崎伸二さん。浜本さんのリクエストで叶った二人のトークはどういった化学反応を見せるのでしょうか?

 


 

メディアにはあまり登場されない津崎さんに、「当たって砕けろ」でオファーさせていただきました(浜本)

 

 

浜本:津崎さんとは、whyteがオープンする前に一度お酒の席に呼んでいただいたのと、少し前にご挨拶させていただく機会があっただけで、そこまで面識が多かったわけではないのですが、こうした機会をいただけるということで「当たって砕けろ」的に思い切ってオファーした次第で…引き受けていただきとてもうれしいです。

 

津崎:こういう場に出てこない人間と思われているみたいで(笑)。そんなことはないんだけど、浜ドラゴン(編集部注:津崎さんは浜本さんのかつてのSNSのアカウント名から浜本さんのことをこう呼びます。)はヴィーガンビューティーっていうサロンでやっていくと決めてその道で経験を積み上げていっているし、うちのサロンの若手スタッフもお店に通っていて「イケてる」って聞いていたので、縁を感じていたんだよね。

 

ここでビールが登場! 乾杯をしてリラックスした雰囲気の中本格的に対談がスタートです。

 

浜本:こうやって飲めてうれしいです。うちのサロンは意外にもあんまりスタッフはお酒を飲まない人が多くて。

 

津崎:意外じゃないよ! その意外性はない、イメージのまんま(笑)。

 

一同 (笑)

 

浜本:nanukはクールでスタイリッシュな印象があったので、前にお酒の席に呼んでもらって話したときに、津崎さんが熱い思いを語っていたのを聞いて、「けっこう体育会系なんだ」ってわかってうれしかったんですよね。

僕はちょうど自分のお店をオープンさせる直前だったので、経営者のかたがどういう思いでお店をやっているのか知りたくて、津崎さんがご自身のお店のスタッフの前でヘアのことやお客さまのこと、サロンワークのことを熱を持って話していたのが印象的だったんです。やっぱりトップの人がイチ美容師として熱を持って取り組んでいるんだっていうことをスタッフにも伝えないといけないな、と感じました。

 

 

津崎:whyteってコンセプトは明快だし、浜ドラゴンが情熱を持って自分が選んだ仕事を自分の時間を使ってしっかり価値づけたいんだなって俺は思ったよ。

でも、ヴィーガンを掲げている美容室でおしゃれっていうことにも向き合えるんならそれは超良いことだよね。その二つをちゃんと融合させようとしているのがInstagram見ていても伝わってくるし、それを自分のペースで飄々とやっているように見えるよ。

whyteって朝早くからやっているんでしょ?

 

浜本:朝8時からやっていますね。すごくよく聞かれますが、ヘアセットじゃなくてカットやカットカラーというメニューで来店される方がほとんどです。朝イチのお客さまだと9時とか10時には終わるので、そこから仕事へ行ったり予定を入れたりしている人が多いですね。

nanukさんは、今社員の方は何名くらいいらっしゃるんですか?

 

津崎:レセプションを入れると今年度で30人を超えるくらいかな。

 

>「どこにいても異質でいたい」っていう思いは常にある(津崎)

 

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