海外の美容師に学べ! 色の魔術師たちが繰り広げる「カラー談義」 「あの人に会いたい」美容師×美容師の化学反応 第4回DaB齋藤 剛さん×ZeLo三浦 嗣史さん
「海外のInstagramは見るけど、日本のものは見ません」(三浦さん)
齋藤:三浦さんの技術はどうやって開発したんですか。
三浦:海外の人のInstagramをフォローして、技術を学んで、できるようになったらフォローを外すようにしています。あえて日本のものは見ないようにしていますね。僕は日本で新しいものを出していきたいので。
齋藤:どこの国を参考にしていますか?
三浦:ロシアやイタリアが多いですね。2年ほど前に中国にいたのですが、そこでも勉強しました。日本人と視点が違うので学びが多かったです。それぞれの良いところを吸収して、ミックスしていくイメージですね。中国の考え方、ヨーロッパ系の技術をミックスしたりですね。
齋藤:なるほど。
三浦:日本ってお仕事の都合などで、あまり髪を明るくできない人が多いので、その中でどうファッションを楽しむのかっていうテーマが美容業界全体にあったと思います。メーカーさんも試行錯誤してきました。一方で、海外の場合、たとえば髪の赤みが気になるなら、ブリーチすればいいじゃんっていう感じなんですよね。日本と海外では、ブリーチに対する感覚が結構違うんですよね。
齋藤:赤みの消し方は美容師も日々研究していますよね。ただ、シャンプー中に色が入ってしまうこともあるんですよ。根本に塗っている色が、毛先に流れていってしまうとか。それを計算した上でのカラーが必要。単純にこの薬剤を使えば染まるっていうものでもない。誰がシャンプーするのかで変わったりもするし…あとは毛量や前髪のデザインなども影響受けますよね。
三浦:今はお客さまにブラウンを好きになってもらいたいと思っているんです。ブラウンとハイトーンのベージュ、それと地毛の3色くらい混色しているスタイルを打ち出していきたいです。
齋藤:三浦さんは海外から学んでいるという話ですけど、海外のテクニックは本当に繊細ですよね。
三浦:でも、海外の細かい技を覚えても、繊細すぎてお客さまが気づかないだろうな。海外のテクニックやデザインをどうしたら日本人にフィットさせられるかなっていつも考えていますね。
>「三浦さん、どうして後ろからしか写真を撮らないんですか?」(斎藤さん)