海外の美容師に学べ! 色の魔術師たちが繰り広げる「カラー談義」 「あの人に会いたい」美容師×美容師の化学反応 第4回DaB齋藤 剛さん×ZeLo三浦 嗣史さん
「カラー技術がどうこうよりも、生活を楽しく豊かにしたい」(三浦さん)
齋藤:三浦さんは、普段どんなお客さまの施術をしているんですか?
三浦:どちらかというと、トレンドを追うというよりは、生活にマッチするおしゃれを求めるお客さまが多いです。なので、もともとバレイヤージュっていうワードも打ち出していなかったんですよ。バレイヤージュという技術がどうこうよりも、生活を楽しく、豊かにできるというところに重きを置いていますね。たとえば、退色しても違和感のないカラーだったりとか、髪のケアにかける時間があんまりないよっていうお客さまも楽しめるように心がけています。
齋藤:忙しくて頻繁にこれないお客さまも、楽しくおしゃれができると。
三浦:そうですね。たとえば、髪の状態や品質を保ったまま、1週間に1回の紫シャンプーでキープできるトーンにしたりしていますね。齋藤さんのInstagramを見てると、動画にアシスタントさんも出てきますよね。どうやってヘルプを出しているのか気になりますし、クオリティの高い仕事ができるところがすごいと思っています。
https://www.instagram.com/p/BwA2D-bHrnu/?utm_source=ig_web_copy_link
齋藤:そこはよく聞かれますね。単純なテクニックのときはほとんどやってもらっています。バレイヤージュの刷毛のタッチが繊細なところは僕がやりますけれど。1日に何人もやっているから、アシスタントもできるようになるんですよ。
三浦さんのInstagramをあらためて見てみると、すごくキレイですよね。「これどうやっているの?」っていうのはきっとほかの美容師さんも気になるところじゃないかな。
https://www.instagram.com/p/BznhEjupncF/?utm_source=ig_web_copy_link
三浦:髪質がキレイな人に出ていただいているのはありますけれど…考え方としては引き算が多いかもしれません。
齋藤:引き算ですか。
三浦:あえて暗い部分をつくって、メリハリをつけるというか。ブリーチしないことも多いんですよ。そういうノウハウをオンラインサロンでも紹介しています。ブリーチをするときにはとにかく弱いもので回数を重ねることが一番のポイントだと思いますね。
明るくしたかったらハイブリーチとか、ホワイトブリーチにすることが多いと思うんですけど、僕は真逆です。お客さまのハイライトの履歴と、暗い部分の履歴を考慮して、どうやってムラなくきれいにするのかを考えながらやっています。
齋藤:難しいですよね。
三浦:大変ですけど、どんな方法でやるのか方向が定まれば簡単にできます。カラーの技法としてざっくり8、9種類くらいあるんですけど、お客さまの髪に合わせて、それらを使い分けていますね。
>「海外のInstagramは見るけど、日本のものは見ません」(三浦さん)