スタイル作りは「服」から始める! 名だたるコンテストでグランプリをさらう、JURK・suzunaさんのアイデアの源泉は? ―トレンドメーカーの「ブレイン解剖」─
スタイル作りはファッションからの刺激大! 服を最初に決めて、女性像を固めていく
スタイル作りをするとき、私は最初に服を決めます。自分のそのときの気分を最初にアウトプットするのが服なんですよ。そこから、「この服を着ている人はどんな人なんだろう? 好きなものは? 行く場所は?」と女性像を作り上げていきます。考えている過程で、自分のやりたいカラーやカットなども思いつくのですが、「この服を着る女性は、この色をやりたいと思うかな?」と、パズルみたいに当てはめていっています。
誰かの作品を見て影響されるよりは、いろいろな人と関わっていく中で思い描く女性像の解像度を上げていっていますね。
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人と話すのが好きなので、お客さまや服にまつわる仕事をしている方に今の気分を聞くこともあります。それで言うと、JURKはアパレルも扱っているので、そこから得る刺激もものすごく大きいです。
展示会などで半年後に発表されるコレクションを先行して見ることができるので、トレンドを逆算しやすいんですよ。コレクションの展示会や、美容師ではなかなか足を運べないようなブランドのランウェイで、一線で活躍しているヘアメイクの方の作るスタイルを見れたり……トレンドに関しては、フィジカルで感じている部分が大きいなと思います。その一方でSNSももちろん見ますし、Pinterestで気に入ったものを集めたりもしますよ。
今はみんな何かしら韓国に関わるものが好きで、トレンドになっていますよね。私も、K-POPアイドルが着ている服やヘア、コンセプトなどから自分の感性にフィットするものを探しています。自分のお客さまに合いそうなものを探しながら、自分の形にアレンジしていっている感じです。
そういうえば、K-POPアイドルって、みんな語学が堪能じゃないですか。自分より若いのに韓国語と英語をしゃべることができるアイドルを見ていると、悔しくて。「私だってできるはず!」と思うんですよ。だから、今年の目標は語学の習得です。
美容の面では、メイクをがんばりたいです。お客さまの中にもブライダルを控えた方が増えてきたので、自信を持って「やらせてください」と言えるようになりたいし、コンテストで後輩にメイクを頼むときも、理論的に説明してお願いできるようになれればと考えています。JURKにはメイクに特化しているスタッフがまだいないので、その点でもサロンを引っ張っていけるようになりたいですね。
- プロフィール
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JURK tokyo/トップスタイリスト
suzuna
滋賀県出身。京都理容美容専修学校卒業後、大手サロンに入社。2年間のアシスタント期間を経てJURKのオープニングスタッフに。ヘア×メイク×ファッションをトータルで提案し、ヘルシーとモードの絶妙なバランスが支持されている。2022年にJURKの東京店舗ができてからは、東京と名古屋でスタイリストを務める一方、コンテストにも精力的に参加。「DA next2023」「D-CONTEST2023」「id 2022」などでグランプリを獲得している他、多数受賞履歴あり。
Instagram:@suzuna_jurk
(文/須川奈津江 photo/泉山美代子)
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