【岩本桂弥vsいさな】結果を出す若手ハイエンドの共通項は「ゴール設定」と「ぶれない軸」

同業者の悪口は言わないこと & 自然体でいること

 

——お二人は、スタートラインも全然違いましたよね。

 

桂弥:僕は日本一の美容師になりたいと思っていたんです。その日本一になる手段として、日本一のサロンに行かないとその世界を見れないなと思って。そこで、「日本一のサロン」で検索して、そこに出てきたお店に入社しました。でも、忙しいサロンで働いていく中で、僕が思い描いていた日本一のイメージが分からなくなってきたんですよね。退社してフリーランス美容師になりましたが、今も自分にとってのゴールをずっと探している感じです。

 

 

いさな:僕は素を出して採用試験を受けていて、オープンして間もないADITIONに採用していただいたんです。みんな自分を良く見せようとしちゃって偽りの姿でサロン受けたりしがちですけど、それで内定をもらっても、入ったら四六時中スタッフと一緒にいるわけで。あとで周りに「え?」と思われるくらいだったら、ありのままで受けた方がいいじゃないですか。それで落ちたら、ただ縁がなかっただけと思えばいいし。

 

桂弥:みんな自分をよく見せようとし過ぎて、どうやったら気に入られるかな?と考えちゃうんですよね。それこそ先日、新卒を募集したら60人応募があって全員面接したんですけど、「桂弥さんみたいになりたくて」とか言ってくれるんです。でも、他のサロンを悪くいう人は採用しないと決めていたので、結果的に誰も採用につながらなかったんです。だってサロンは並大抵の努力じゃ作れないんですよ。何か欠点があっても、それは他のメリットを取るための苦渋の選択だったりするわけで、ルールとか給料も全体を考えて経営者が細かく決めている内容なのに、それを悪く言う資格はないと思うんです。

 

 

いさな:それね。僕らはよく会話の中で「みんなスゴいよな」というような話をしていて。

 

桂弥:そうそう。知名度の差があっても、美容師として頑張ってない人はいないと思うんですね。結局、僕が採用した子は新卒募集とは関係のない、他の現場で出会った子なんです。「美容師さんは全員すごいと思います」みたいなことを言うキラキラしている子がいて、いいなと思ったので「うちに来てよ」とオファーしました。

 

いさな:それはすごい出会いですね。しかし、桂弥君はこの圧倒的なビジュアルで身長も高くて、唯一無二のキャラクターの持ち主だから、桂弥スタイルは簡単には真似させられないよね。だけど僕のことは真似できると思うんですよ。超えることはできないけど(笑)。

 

桂弥:僕らは周りのことをスゴいと思っているけど、自分たちの”負け”も認めてないからね。

 

 

——最後に、美容学校生に伝えたいことがあれば。

 

桂弥:プレイヤーなら、いさなみたいに自由にやるのが美容師の本質かなって思うんです。ブリーチカラーをやりたいならやったほうがいいし、その方が自分も楽しいし最終的にお客さまも幸せになるので。でも、やるからには全力でやらないともったいないです。いさなが毎日進み続けているんだから、美容学生は倍やらないと追いつけないですよ。

 

いさな:僕は、そのままの君でいいんじゃない?と伝えたいです。あとは、有名店だけが全てじゃないということ。「有名店だから入りたい」という理由だと、続かないということは頭に入れておいてほしいですね。

 

——お二人は、「カリスマになる」という目標設定をされて動いてきたんですもんね。本日はありがとうございました!

 

 

(文/織田みゆき photo/松林真幸)

 

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