【岩本桂弥vsいさな】結果を出す若手ハイエンドの共通項は「ゴール設定」と「ぶれない軸」

——お二人は、お互いのどんな部分に魅力を感じていますか?

 

 

桂弥:いさなは技術力もすごいですけど、圧倒的なセンスがあるんです。会話のワードチョイスもそうですし、YouTubeの『Z美容師の虹』というチャンネルを一緒にやっているんですけど、志願者の気持ちを惹きつけて奮い立たせる力も持ってる。そういうところが仕事にも繋がっていて、アシスタントやお客さまの心も掴んでいるのかなと感じています。

 

いさな:お客さまへの提案力という部分では、自分がアパレルブランドのモデルをさせていただいているので、“見せ方”を知っているのが大きいかなと思います。効き顔とか、どんなカールが似合ってどんなヘアのなびき具合がいいとか。僕の質感が好きじゃない人から見たらダサく見えているかもしれませんが、そこは好きな人に刺さればいいと思っていて。僕から見た桂弥君はセンスがあるのはもちろんですけど、圧倒的な努力の天才です。仕事上の面倒くさいことって、いっぱいあるじゃないですか。そういうのを全部しっかりやっていて、さらに経営面の数値化などもやってる。僕は、そういうのはできないので。

 

 

ゴールからの逆算思考 vs やりたいことだけを選択

 

——モチベーションを保つために、どんな選択をしていますか?

 

桂弥:僕の場合は人生のゴールが大前提にあって、100歳まで生きるとしたら残りの約80年をどう生きるか?という考え方なんですね。「彼女ができたから仕事を頑張れる」とか、そういう次元じゃないというか。自分の人生の最期の瞬間に「最高の人生だった」と満足するためには、常に今頑張らないと!と思うんです。昨日も営業後にふと「レディースやりたいな」と思ったので、すぐ練習に取り掛かりました。今やっておかないと、あとで後悔すると思う。だから常にやるしかないんですよね。

 

 

いさな:僕は、自分がやりたいと思うことだけを選択しています。セミナーもそうですし、自分が担当するお客さまもそう。ミスマッチだと感じたら、お客さまに誠意をもって違う美容師さんをご紹介しています。その方がお客さまにとってもいいし、僕も自分が選んだことに全力で向き合える。人生一度きりだから、自分らしく生きたいんですよ。美容師の仕事は全部好きですし、ADITIONも好きだし、全力で施術したあとで自分を指名してくれたお客さまが喜んでくれると、愛しくなっちゃうし(笑)。

 

桂弥:好きなことだけを選択して生きているいさなが、羨ましいんですよね。本当にかっこいい。

 

いさな:育った環境もあると思うんですよね。僕、母親ひとりで兄弟3人という家族構成で育って、高校生から一人暮らししていたんです。小さい頃に我慢し過ぎたから、我慢だけはもうしたくないんですよ。今は美容師をやりたいから全力でやっているけど、うまくいかなくなったら、またやりたいことを探して成功すればいいと思っています。

 

 

桂弥:僕は結果が全てなので、ここまできて美容師を辞めるという選択肢はないんですね。だから、いさなが職業を捨てられるというのが理解できなくて。僕はひたすら自分の周りを固めて石橋を叩きまくりながら渡っていて、いさなは石橋が壊れたら「自分で作ればいいや」的なスタンス。

 

いさな:周りの意見とかを気にしたことは、一切ないですね。失敗しても、自分では失敗したと思ってない(笑)。だから、「なるほど、そういう意見とか生き方があるんだ」と思えたのは、桂弥君が初めてです。

 

桂弥:僕は人に裏切られた数や失敗が多いので、人をいまいち信用できなくなっているところがあって。経済的にも自分が一番強くないと、アシスタントも他に取られてしまうと思っているので、技術もSNSも強い自分でいなければと思っているんです。失敗したときのためにも、フルで動きたいなというのはありますね。それがモチベーションというか。

 

 

いさな:僕はアンチコメントが来ても、僕の名前を書いてくれているというだけで嬉しくなっちゃう(笑)。心を誰かに折られることはないかな、と思っています。

 

桂弥:お互い違うやり方ではありますけど、結局最後は同じ橋ができているイメージができてるんですよ。

 

いさな:目指すところは一緒ですからね。こんな話を、桂弥君の家で夜中ずっと話しています(笑)。

 

>同業者の悪口は言わないこと & 自然体でいること

 

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