髪質改善の答え。ヘアケアシーンをリードする逸材が語る「求められる美髪Logic」。宮本栄一nex、川端康平Adele、田村タムgite
髪質改善を行う上での「こだわり」を教えて下さい
宮本:髪質改善はケミカルの世界ですし、失敗が目で見て分かるので、一度失敗されたお客さまは二度とその美容師のところには行かないですよね。うまく仕上げている美容師は、お客さまの悩みを汲み取るのがうまくて、カウンセリングが上手だと思うんです。お二人は、それと技術に長けているので支持されているんでしょうね。
ダニエル:お客さまの悩みに対応するのが仕事ですから、そこは勉強を怠らないでいこうかなと。田村くんは、禁断のグリオキシル酸を使って唯一お客さまの髪の毛を綺麗にしているわけですから、髪質改善の中では異彩を放っていますよね。
田村:「危険だから触っちゃだめ」と代表から言われていたんです。でも、そう言われると使いたくなっちゃうので、こっそり実験していて。みんなが批判しまくっていた剤を俺はできるぜ!というのをやりたかったんです(笑)。結果、今は普通に使えていますよ。
宮本:あれは諸刃の剣みたいなものなんですよね。カラーのあとに乗せると、色が飛んだり髪がジリッとなりやすい。でも、髪にハリコシを入れるという観点からみると、群を抜いている剤。
田村:ミスらない方法ができたんです。お客さまを見ていると、満足度は高いと思いますね。この技術を使って月500万くらい売り上げています。これを一人でやっていこうと思っていたんですけど、ダニエルさんに「仲間増やしましょう」と言われて、確かに!と。奥が深いので、みんなに知ってほしいなと思って、ダニエルさんの周りの人に良さを伝えています。もうちょっと浸透させていきたいなというのはありますね。
田村:僕は6席使うので、アシスタントを4〜5人付けています。指示しながらずっと動いているので、一人を接客する感じじゃなくて、空間で接客している感じです。
ダニエル:宮本さんはマンツーマンですよね。アシスタントなしで、一日何人施術しているんですか?
宮本:僕は基本、一日二人です。シャンプーもドライもアイロンワークも、すべて僕にとって大事な工程なので、人に任せたくないんですよ。時間は縮毛矯正だけなら3時間、カットが加わるとプラス1時間という感じ。縮毛矯正だけで、単価は4〜4.5万いただいています。
ダニエル&田村:高単価ですね!
宮本:僕の矯正はドライだけでサロンクオリティになるようにこだわっているので、お客さまにブラシを使わせません。ベースがいいとポテンシャルが引き上がるので、なによりもベース作りを大事にしていますね。