新規顧客の「変わりたいポイント」を外さないイメチェンの法則−読むレッスン
チェンジ希望にもいろいろある。オーダー別の答え方をチェック!
オーダー1
「レングスキープで雰囲気を変えたい!」
レングスをキープしたいという場合は、前髪や顔まわりで変化を見せたり、レイヤーの入れ方を変えてフォルムを変えたりする提案をしています。写真は重めのダウンスタイルに飽きたというお客さま。顔まわりと表面にローレイヤーを施して、アイロンで巻いたときにふんわりとした動きが出るようにしました。前髪の量も少し増やして、カット前と同じ清楚系のテイストではありますが、少し甘さをプラスした提案です。
オーダー2
「髪質的に不安だけど、ショートに挑戦したい!」
直毛で多毛の髪質に悩んでいて、ショートにしたいけれどこれまで思い切れなかったというお客さま。ある程度の長さがあれば、内側の毛量調節でコントロールできそうだったため、ショートボブを提案しました。ハチの張り方が左右アンバランスだったので、左右の長さをアシンメトリーに仕上げてカモフラージュ。前髪の幅を広げて顔を明るく見せながらも、ヘビーサイドの顔まわりの髪でコンプレックスでもあるぷっくりした頬を、ほどよく隠すようにしています。
オーダー3
「クセ毛だけどばっさり切って、前髪もつくりたい」
広がりやすいクセのあるお客さま。髪を短くするたびに、ボリュームのある台形ショートになってしまっていたそう。量感をとることで、フォルムをコントロールできることを説明し、軽やかなボブスタイルを提案。また前髪はスタイリングの際にクセを抑えるのが大変になることを説明して、断念してもらいました。カットで質感を調整し、クセを軽やかなウエーブとして生かしたショートボブです。
オーダー4
「大胆イメチェン。目指すは、TOKYO GIRL!」
インスタグラムを見て鹿児島からカットしにきてくれたお客さま。「今どきのおしゃれ感と、今より大人っぽく見えること」を希望。かつ、ショートにトライしたいというのがオーダーでした。今どき感のポイントは、やわらかくて透明感のある髪色と、仕上げのウエット&ドライな質感。似合わせで大切にしたのは、彼女の印象的な目を生かすことでした。施術はヘアカラーでオリーブ系のハイトーンにして、やわらかい質感に。カットではあごラインのレングスと、目の上ぎりぎりの前髪設定で、小顔効果と、瞳の印象アップを狙いました。
小西さんが解説してくれたように、ひと言でイメチェンといってもお客さまの「変わりたい」の種類はさまざまです。長さを、雰囲気を、それともテイスト自体をガラッと変えたいのか…。お客さまそれぞれの希望をしっかり汲み取り、新しい季節へ向かう背中を少し押してあげられるような髪型を提案したいですね。
- プロフィール
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Of HAIR
トップスタイリスト/小西恭平(こにし きょうへい)
1988年生まれ。東京都出身。国際文化理容美容専門学校卒業後、「Of HAIR」に入社。現在、表参道店にてトップスタイリストを務める。インスタグラムに掲載するお客さまのビフォーアフター写真が好評で、新規客の予約が1日100人を超えたことも。
(取材・文/福田真木子 撮影/河合信幸)
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