HOUNE注目の若手スタイリスト。柔らかさの中に凛とした女性らしさが光る世界観で魅了する、風香さん #Z世代のスター発掘
SNSでの競争がどんどん激しくなっている近年。デジタルネイティブ世代の若手美容師たちは、どんな武器を持って激しい競争の中を勝ち抜いているのでしょうか?
今回は、中目黒HOUNE(ほうね)のスタイリスト、風香(ふうか)さんにインタビュー。une(うね)にオープニングスタッフとして入社した後、2024年2月からは2店舗目のHOUNEで活躍されています。
柔らかい雰囲気にモードなセンスが光るデザインを発信し、感度の高いお客さまの心を掴んできた風香さん。そのクリエイティビティは、どのように培われたのでしょうか。
キャリア8年目の風香さんに、普段から大切にしていることや目指す理想像、そして力を入れているウェディングのヘアメイク活動などについて聞きました。
本当は3年で地元に戻るつもりだった
─風香さんのご出身は島根県ですよね。もともと上京志望だったのでしょうか?
いえ、全く考えていませんでしたね。地元の島根はかなり田舎で、大きな空と緑だけがあるようなところです。専門学校に入るタイミングで広島に行って、当時はそのまま広島で就職しようと思っていました。そんな中、就職先を探していたときに前社の作品を見つけて、すごく素敵で惹かれたんです。東京に行きたいというよりは、このサロンで働きたい、という気持ちで面接を受けました。
─地元を離れるほど惹かれたサロンからune/HOUNEに転職されたのには、どのような心境の変化があったのでしょうか。
アシスタント期間は3年と聞いていたので、当初はデビューしたら大好きな地元に戻ろうと思っていたんです。でも実際に3年働いてみると考え方がすっかり変わってしまって。お客さまもついてくださっていましたし、私はヘアメイクも好きなんですが、前職でセミナーや撮影、ウェディングなどさまざまな現場を経験したことで、「もっとステップアップしていきたい」という気持ちになったんです。
そうして先のことを考えたときに、環境を変えるという選択が浮かぶようになりました。それで、以前からInstagramで見ていてデザインが好きだった英香さん(現・une /HOUNEオーナー)に会ってみようと、英香さんが働いていたお店に行くことにしました。それが、ちょうど3年目が終わるくらいのタイミング。実は私、緊張するので美容室が苦手で…それまでずっと働いているサロンで髪を切っていたのですが、英香さんには緊張しても会いに行きたい、と予約したんですよね。
―実際にお会いして、どうでした?
可愛らしいのに芯があるかっこいい人で、そのギャップに魅了されました。話していくうちに、自分が理想とする人だな、この人と一緒に働きたいなと強く思ったのを覚えていますね。そのときに、ちょうど英香さんがuneを出すという話を聞いて。お店を一から作るという経験をしてみたかったですし、考え抜いた末に「働かせてください」とご連絡しました。英香さんとの出会いは私にとって大きなターニングポイントになったと思っています。
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