「ニューヨークは個性が光るオシャレなところが好き」-穂高律子のニューヨーク美容師コラム Vol.5-
私の個人的な流行りは、ニューヨークにきてから黒人のヘアスタイルについつい目がいってしまいます。 黒人の編み込みとか、その子供の編み込み方やその毛の最後のところにつけるアクセサリーとか、色々バリエーションがありすぎて、とても興味深い。今の気分的に1番かっこいいなと思うスタイルです。 スタイルもいいし、クールな顔立ちが多いので様になっていて、男女ともに相当かっこいいです。あと、彼女たちには普通かもしれないけど、編み込む三つ編みの太さとか色の種類もたくさんあって、すごくおもしろい。 マークジェイコブスの今季のコレクションも、カラフルなドレッドというか、黒人の編み込みをイメージさせるスタイリングで、新しいなと思いました。ちょうどわたしもそういったヘアスタイルが気になっていたので、おっ! と思いました。
Marc Jacobs Daisy Trio at #MJSS17 #MarcJacobsFragrances Marc Jacobsさん(@marcjacobs)が投稿した写真 –
また、お客さんからのオーダーが多いのは前下がりぎみの長めのボブで、ラフなウェーブスタイルのオーダーが本当に多いです。少しchoppyなかんじで、レイヤーを入れてほしいと、よく言われます。おもしろいのが見せられる写真は同じでも、最後の確認することやポイント、質感、毛量調節の好みは国によって違います。
アジア系はブラントに、重めに。same length が好き。アングルがつきすぎはあまり好きではない。
白人は割とアシメやアングルがついてるのは好き。レイヤーが入ってかきあげた時に動くかんじの軽さは好き。毛先も少しシャープなかんじが好き。という印象を受けます。
全体的に日本と違うところは、毛先をカールさせるのはあまりみんな好きではありません。
あくまでもクールで、どこかセクシーな雰囲気が、今のトレンドです。
今自分がしたい髪型は、思いっきりアシメのショートやボブ、二つくらい前のPRADAのコレクションでのヘアみたいなカラーリングかハーフハイライトを細かく入れて、深いバイオレットなどを上からのせたりとかしたい気分です。
ニューヨークにきて、長かった髪をバッサリ切ったり、カラーも地毛の色にしたり、色々なことが自分の中でも変わりました。サマになってるカッコイイ髪型をしている人が多いので、今までやらなかったような髪型も挑戦したいなぁと思うようになりました。
ファッションももちろん同じで、日本の時には着なかったような服も少し取り入れるようになりました。今欲しいのはワイドパンツやJump suit 、古着のデニム、また、ツナギみたいなものをよくオシャレな古着屋さんで見るので、最近そのあたりをちょっと探し中です。日本にいるときより、自分のファッションスタイルも少し変わったような気がします。
子供っぽく見えないように、でも、決めすぎないオシャレがしたいなぁと日々思いながら、電車や街にいるオシャレな人を参考にしつつ、お買い物しています。
日本のように、毎月あんなにたくさんのページに色々なお洋服が載っているファッション雑誌はなく、ファッション雑誌はeditorial とかになってしまうので、違う意味でインスパイアされますが、現実的なファッションとしては、街の人を参考にするしかないのです笑
最近catbirdというBEDFORD にあるアクセサリー屋さんが好きで、よく行くのですが、そこにいる女の子たちがオシャレで、わいわいしていてなんだか可愛いです。もちろんアクセサリーも可愛いし、コスメや香水のチョイスもいいので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
Narnia Vintage という古着屋さんもオシャレで、そこの店員さんのお姉さんもすごく可愛いので、BEDFORDに行く際はオススメです。
そんなわけで、秋も深まってきたニューヨーク。
街にはまだタンクトップを着ている人がいたり、セーターを着た人がいたりする、ニューヨーク。
髪も服も人それぞれ。そんな自由すぎるニューヨークが面白くなってきました。また何か新しい情報をお届けできるように! 次回もお楽しみに。
- プロフィール
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穂高 律子 (ほたか りつこ)
岩手県出身。都内1店舗を経て、macaroni coastの立ち上げより参加。女性店長としてサロンワークの他、カラーセミナー等の講師、アーティストのPVやアパレルのカタログ等のヘアメイク等も手掛ける。2016年1月に渡米。現在はニューヨークで美容師として活動中。
Instagram: https://www.instagram.com/ritsuko725/
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