「ま、こんなかんじで、あとは任せた!」NYと日本の美容事情 -穂高律子のニューヨーク美容師コラム Vol.4-
来店頻度について
そして、来店の頻度です。メンズは割とマメにきますが、女性は、日本ほど頻繁にサロンにこないので、平気でリタッチが半年以上という人もザラにいます(笑)。 もちろん、マメにブリーチをする人や白髪のタッチアップする人もいるにはいるのですが、全体の割合でいうと、日本の時のお客さんと比べると、カラーなどをあまりしない分、1年で会える回数は少ないと思うことが多いです。もちろん、日本と違ってニューヨークだとカラーなどの一回にかかる値段も高いし、それに伴いチップも払わなくてはいけないので、そこが来店回数が低くなる理由でもあります。マメにカラーをしないぶん、ハイライトやオンブレ、バリアージュが人気なんだと思います。放っておいても大丈夫で、カッコよく見えるスタイル。これが大事です。
日本の女性は、季節とともにカラーを変えて楽しんだり、おしゃれな髪をキープし、美意識を高く持っているとつくづく思います。
ニューヨークの女性は髪以外での個性を光らせ、あまり構っていないヘアでも様になっているのかなと思います。
メニューの値段について
全部のメニューを自分でやるので、かかる労力ととられる時間に比例していて、値段は日本と比べて高いです。普通のカラーカットでも$200くらい。そして、それにチップも払わなくてはいけないので、お客さんとしては、普通のカラーカットで$240くらいかかるイメージです。パーマなどはもっと高いので$300-400になります。なので、パーマなども頻繁にかけないし、プライスも高い分、カウンセリングや確認することはしっかりやらないといけません。
使う道具やproduct
ニューヨークにきて、使う道具が違うので、初めはどれを使ったらいいものかよくわかりませんでした。まず、ブローするブラシや髪をとかすブラシが違うので、この髪質にはこれがいいと使い分けるまでに時間がかかりました。今まで使わなかったブラシなどいろいろと使うのはたのしいのですが、でも、細いコームなどの道具は、やはり日本のクオリティは素晴らしいなと思います。こちらでも買えるのですが、高いので日本に帰ったらたくさん買おうと思っています。
あと、カラー剤も違うので、この色はアメリカ系のカラー剤、この色は日本のカラー剤といったように、使い分けています。アメリカのカラー剤のほうが、クリアな色味のイメージです。マニキュアみたいな、EQもポピュラーです。いわゆる簡単なトナーで、シャンプー台でシャンプーしながら入れたりします。