「感覚が古くならないように、オリジナリティを持って仕事をする」 -穂高律子のニューヨーク美容師コラム Vol.2-

スケジュールについて

 

今、私は月曜から木曜の午前中が語学学校、終わったらすぐにサロンワークというスケジュールです。

サロンには火曜日から日曜日まで働いているので、今は丸一日の休みがない状態で、ちょっとスケジュールを詰め込みすぎたと思っているのですが、お客さまをどんどん施術して、とにかく慣れて、早く自分の顧客をつけていきたいなと思い、このスケジュールを選びました。

 

ニューヨークでの美容師さんは人によるとは思うのですが、だいたいサロンワークは週3〜4日といったスタイルが多いみたいです。今の私の働き方は少しtoo muchなのですが、日本の時は撮影とサロンワークを両方こなしていたので、朝5時に起きて、撮影して、サロンワークをして、夜はレッスンをして….といった感じで働いていました。休みの日も撮影で、ほぼ休みなしの仕事ばかりな毎日でかなりハードなことをしていたので、それに比べたら、そこまで大したことしてないなぁと思っています(笑)。でも、せっかくニューヨークにいるので、時間を楽しく有意義に過ごせるように、ペースをつかんだら、時間のコントロールをして、もっと違うことにも挑戦していきたいと思っています。

 

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彼には好きなように切ってと言われました。このクセを切るのが、とても楽しかったです!

 

サロンワークについて

 

サロンでは、技術はあまり問題ないなと感じているのですが、もっともっと細かい気持ちやニュアンスを理解した上で、カットできたり、上手く会話が楽しめたら、より満足してもらえるなぁと思います。サロンでの英語は、専門用語が多く、サロンで使う言い回しがあるので、確認するときになんて言えばいいんだろうと、色々わからなさすぎてはじめは本当に困惑しました。

 

始めてから5ヶ月くらい経ちましたが、まだ全然うまく話せないにも関わらず、それでも何回もリターンしてくれたり、お友達を紹介してくれる人がでてきて、本当にうれしいです。

 

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彼女はKoreanのSteacy。なんとびっくりなことに、最初にこんなかんじと見せられた写真の中に、日本で私がやったspur.jpでのlee momokaさんをモデルにした時のショートヘアの写真があり、思わず「It’s My work in Japan!」 と言いました。NYでも自分がやった作品がでてきて、うれしかったです。二回目はお友達も紹介して連れてきてくれました。

 

今、私が働いているサロンは、スタイリストしかいないので、それぞれ全部自分一人でやるというスタイルです。もちろんアシスタントがいるサロンもあります。1人でやるぶん、パーマやハイライトやバリアージュだと、時間も手間もかかるので、値段もとても高いです。

でも元々、どこに行っても1人でやっていけるように、全ての技術を自分の力でやれるようにと、スタイリストになってからもずっと意識してきたので、そこはすごくよかったなと思います。

 

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いわゆるバリアージュがこれ。ハイライトとオンブレを足したようなものがバリアージュ。ニューヨークでは主流です。そして、グレーか青のオーダーがとても多いです。

 

アシスタントの成長のために、アシスタントに任せることはもちろん大事ですが、自分のお客さまなので、自分も同時に把握しておくとか、自分の感覚が古くならないように、常に新しいレシピや新しい商品のことを知っていたりと、オリジナリティがなくてはこれからダメじゃないかなと、私は思います。

 

ニューヨークにはさまざまな人種の人がくるので、「このカラーはこの人種の人には対応できないからこうしてみよう」とか、「パーマがかからないから、この薬でこのロッドじゃないと無理そう」とか、いろいろなアイディアを生み出せないと、入れる人やメニューが限られていってしまうので、それは本当によかったなと思います。

 

今サロンでは、アメリカのメーカー、日本のメーカーのものを半々くらいで使っています。カラーにおいては、2剤も40vol(12%)まであるので、楽しいです。どちらのメーカーもいい部分があるので、この色だとこれかなと少し使い分けができるようになりました。

 

>鏡を見せる回数も違う、日本とNYのサロン事情とは

 

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