「いいものはいい! と評価する街だから頑張れる可能性があるかもしれない」 穂高律子のニューヨーク美容師コラム Vol.1
抜群のカラーセンスに、今にフィットするヘアスタイル作りで、さまざまなジャンルの女性向けメディアに引っ張りだこだった、人気美容師、穂高律子(ほたかりつこ)さん。
そんな穂高さんが2015年の春、「ニューヨークで美容師をします!」と宣言し、周囲をアッと驚かせました。
なぜ、日本で地位を確立している穂高さんがニューヨークを目指すこととなったのか。そして気になるニューヨークでの美容師生活などを綴るコラムがスタート!
第一回目は「ニューヨークへ向かったワケ」を綴って頂きました。
はじめまして、穂高 律子です。
私は2016年1月から、ニューヨークに渡米し、今はこちらで美容師として、新たな生活をスタートさせています。
私は2015年まで渋谷にある”macaroni coast”というサロンで店長として働いていました。
日本ではサロンワークの他に、たくさんの雑誌の表紙のヘアメイクやヘアカタログの撮影をしたり、美容師さんへのカラーのセミナーの講師などをやらせていただいていました。
自分がスタイリストになったら、やってみたかった撮影やセミナーなどの目標を少しずつ叶えることができ、やっとやりたいことができはじめてきていた中での、ニューヨークに行こうという決断。
「なんで? なんで?」とたくさんのお客さんに聞かれました(笑)。
もちろん人生はタイミングです。昔からずーっと興味があった海外。
想えば引き寄せたり、動けば動いたりするもの。全てが点と点でつながっていくのではないかなと思います。
今、SNSなどで世界を身近に感じられるようになり、情報もたくさん入ってくるし、海外で頑張っている友達と話す機会も増え、私も素直に、行ってみたいなぁと思うようになりました。行こうかなと思いはじめてから、お金を貯めたり、その時働いていたお店と話し合いをしたり、準備をはじめたのは3年くらい前でした。
もちろん、自分の置かれている立場もあって、そうすぐには行けなかったので、自分的には準備期間中はもどかしく長かったりもしましたが、いろいろなことを正々堂々とやっていくには、ちょうどいい期間だったと思います。
>チャンスに恵まれていた環境だったのに、なぜ海外行きを決めたのか