【インスタ撮影術】細田真吾さん(lora.garden)が実践!美容師が真似したくなるジェニックな撮り方、鉄板ルール
現役美容師かつ動画クリエイターとして活躍するトカジショウタさんが、「撮影といえば、この先輩!」と称賛するのがlora.garden(ロラドットガーデン)の細田真吾(ほそだしんご)さん。細田さんのインスタにずらりと並ぶクオリティの高い写真を見ながら、モデル探しから撮影に至るまでの具体的な流れや撮影術について、戸梶さんが直撃インタビュー。
撮影はヘアではなく、“空間”を捉えるのが細田流儀
戸梶 :僕が知る限り、GARDENの中でインスタで最初にバズったのが細田さんでした。当時の撮影は外部のカメラマンさんに頼むのが普通でしたが、細田さんはご自身で撮影していて、インスタにもおしゃれな写真を投稿されていましたよね。社内でインスタ講習もやってくれて、スタッフみんなで細田さんの真似をしてフォロワーを増やしたこともありました。とくに、細田さんがいた店舗のスタッフは、インスタの伸びがすごかったですよね。
細田:そんなこともありましたね。その頃(6〜7年前)の集客は集客サイトがメインで、そこに載せる写真はシンプルでシルエットがはっきり分かるような、美容師として納得いかないスタイルばかりだったんです。もう少しクリエイティブ要素を加えたナチュラルなスタイルがいいなと思っていたので、インスタを始めました。自分が好きなテイストのスタイルを作って、その写真を好きだと言ってくれるお客さまが来てくれるのが一番いいなと。
戸梶:当時の細田さんはiPhoneで撮影していて、僕らも同じiPhoneなのになんで同じように撮れないの?? と、みんなでよく頭を抱えていました(笑)。今なら分かりますが、着眼点がそもそも違ったんですよね。それまでずっとカメラマンさんに撮影してもらっていたので、僕らは毛束だけ見ていたんです。でも、細田さんは光の当て方で髪の毛がどう見えるのかを捉えていて、見ているものが全然違いました(笑)。
細田:iPhoneは全部にピントが合っちゃうので、背景の壁の汚れまで出ちゃうんですよね。だから髪型を見るのは最後で、モデルさんの顔がどう映っているかな、背景に邪魔なものはないかな?と空間全体をチェックしていました。雑誌をたくさん見ていた時代でもあったので、ヘアスタイルの横にある物だったり、光の入り方などはよく見ていたかも。
戸梶:細田さんが撮る写真は加工していないのに可愛いし、唯一無二の柔らかい質感が素敵なんですよね。
細田:柔らかさは、いつもイメージして撮っていますね。ヘアスタイルを撮るというよりは、横顔とか振り向いた瞬間とか、ファッションと場所の空気感を撮っているイメージに近いので。撮影するときは、それに適した場所を必ず探します。例えば店内で撮影するときは、背景がガチガチのコンクリでは合わないから光が当たる場所を探すし、ロケに出ることもあります。最近は、スタジオを借りることが多いですよ。