Violet前原穂高先生に聞く! 【3限目】成長する人としない人の違い
AFLOATの元幹部、デザイニングディレクターを経て独立し、2015年春に東京表参道に「Violet」をopenした前原穂高さん。24歳から開始したセミナー講師活動は通算500本を超え、昨年12月には個人月間最高売上1500万円を記録するなど、トップスタイリスト&オーナーとして多方面に活躍しています。
Violetには「穂高ノート」と呼ばれる後輩育成マニュアルがあります。これは前原さんが自分のために書き溜めていたもの。QJナビDAILYの読者のために、前原さんが先生役となり、「穂高ノート」の一部を公開してくれました。4月から美容師デビューする社会人1年目に向けて、学校では詳しく教えてもらえない「美容師の心得」をレクチャーします! 今回は3限目。テーマは「成長する人としない人の違い」です。
成長のエンジンになる新人美容師の4大要素!
1.素直さ
成長する人には「素直さ」があります。人の話をよく聞くことも大事ですが、それ以上に大事なのは、疑問が出てきたらすぐに先輩に質問できること。きっと、新卒の美容師さんの場合、先輩の話を聞いてもピンとこないこともあると思います。そんなときに、うまく先輩に質問できると理解のスピードも上がるし、それが成長につながります。ただし、よく理解できてない感じを言葉にするのはいいけれど、顔に出してしまうと、相手を嫌な気持ちにさせてしまうかもしれないから気をつけてください。
怒られやすいキャラクターの人っているじゃないですか。総じて、そういう人のほうが成長は早いです。その反対に、変に器用で、先輩の指導から逃げたり、ミスを隠したりする人は、なかなか成長できないものなんですよ。そもそも美容専門学校を卒業して、美容室で働くのは、美容師の仕事を先輩たちに教えてもらうためじゃないですか。そこから逃げるのは、自分から成長を拒んでいるのと同じです。
とはいえ、一度教えてもらったことを聞きづらい場面はあると思います。そんなときは違う先輩に聞くといいです。同じことに関する質問でも、先輩によって説明の仕方が違うから、理解を深めることにもつながります。医療の現場でも「セカンドオピニオン」といって、一人の医師だけでなく、別の医師の見解を聞くことが大事と言われていますけれど、それは美容の世界でも同じだと思います。