『撮影 = モデルさんと私の“新しい可能性”にチャレンジすること』 GARDEN creative director津田恵がメディア関係者に好かれる理由

 

圧倒的な技術力と磨き抜かれたセンスを持つクリエイティブ美容師さんは、どのようなことを大切にして、唯一無二の輝きを放っているのでしょうか? 

 

本企画『クリエイティブ美容師のヒットスタイル前線』では、美容師さんから一目置かれるアーティスティックなスタイリストにご登場いただき、自身の中で最も成長を感じ、世間からも反響のあったスタイルをご紹介いただきます。

 

第4回目のゲストは、GARDEN creative director津田恵さん。秋葉千菜さん、河野悌己さんというGARDENグループにおけるトップヘアデザイナーに師事した経験を持つ彼女は、ここ数年で目覚ましい成長を遂げました。

 

どれを見ても「らしさ」がにじみ出ている作品が人気で、現在は美容業界のメディアからも引っ張りだこです。今回はそんな津田さんの思い入れのある作品や、クリエイティブに取り組むスタンスについてうかがいました。エゴではない「自分印」のつくりかたのヒントが見つかるインタビューです。

 


 

「ここまでやっちゃっていいんだ」と思えたSHINBIYOのウルフ4パターン

© SHINBIYO 2018年12月号掲載作品

 

―ここ最近で印象に残っている作品を教えてください。

 

私が初めて好きな世界観を存分に出せたなと感じたのは、SHINBIYOでボブウルフとマッシュウルフをつくったときの撮影です。モデルさんの髪をしっかりと切り込んでデザインしましたし、衣装は大好きな大阪のセレクトショップ「LITMUS」のスタイリストさんにお願いしました。メイクは後輩に任せて、みんなでアイディアを出し合って生み出した作品ということもあり、思い入れがあります。

 

2年前の作品なので、今見るとなんか恥ずかしいんですけどね。撮影では私がトータルでプロデュースするのですが、衣装さんやメイクさん、カメラマンさんが入って、いざやってみると思っていたのと違う仕上がりになることがほとんどなんですよね、いい意味で。

 

© SHINBIYO

 

例えば、衣装に関しては大阪とやりとりしていたので、事前にいただいた写真と、実際に見るものがイメージと違ったりするものです。服のデザインや色合いに合わせてデザインを変更することが必要になる場合もあります。でも、これが新しい可能性につながるので、面白いですよね。きっと、自分で洋服を用意していたら生まれなかった作品だと思います。

 

多くの場合、撮影は長時間にわたるので、モデルさんのテンションを維持することも大事です。モデルさんは私のお客さまだったり、大学生だったりと、プロのモデルさんではありませんでした。だからこそ「その角度めっちゃいい!」とか「そこそこ!そこがかわいい!」とか、モデルさんを盛り上げています。そうすると、見たことのない表情や、ポーズをしてくれることもあるんですよ。

 

>同じモデルさんで5パターンのキャラクターをつくる!?

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