「人見知り」克服しなくても大丈夫!? 有名美容師3名に聞く、人見知りとうまく付き合う性格コントロール術&アドバイス
会話は道具の中の一つ。義務感を捨てて、目的をクリアにすればいい! -ciel by afloat松盛友美子さん
――人見知りエピソードを教えてください。
ALICE by afloatに中途入社したとき。店長や社長から「辞めてしまわないか」と心配されるほどスタッフと馴染めず、かなり心配されました。トイレに行くタイミングや休憩室に入って給水することも気が引けて、後輩にも敬語を使ったり…。プライベートの話をしてコミュニケーションを取ることもできず、距離が縮まっていかなかったです。
でも、社長が「絶対に辞めさせないから!」と言ってくださったり、なかなか殻を破れない私のことを、きちんと見てくれている人がいたので、自分なりのペースで、まずはお客さまやスタッフのことを知ったり、輪の中に入る努力をしてみようと頑張れました。
――サロンワーク中に人見知りしないためにどんなことをしていますか?
サロンワークは、お客さまをきれいにしたり、かわいくしたりして、喜んでもらったり、幸せになってもらったり、笑顔にするのがゴールという意識を持つようにしています。美容師は会話を通して、ライフスタイルや、髪質、悩み、なりたい女性像を汲み取り、知った情報からヘアスタイルを提案します。お客さまを笑顔にするというゴールにたどり着くためには、お客さまとお話することがとても大切。なので、「話さなければいけない!」という義務感はあまり感じていません。
――人見知りのいいところを教えてください。
初対面の相手とうまくコミュニケーションをとれるわけではないので、馴れ馴れしいと言われることがありません。ある程度の距離感があるので好印象を持っていただけることも多いです。新規のお客さまの髪に触れて、きれいにすることは簡単ではありません。馴れ馴れしい感じより、ある程度緊張感があるのは大切だと思います。
――人見知りの美容師さんにアドバイスをお願いします。
人見知りの克服は焦らなくていいと思います。
ただ接客業であり技術職なので目を見て話せなかったり、説得力がなかったりすることはいけないと思います。なので、ある程度自信を持って話せるよう、かわいいものや施術の説明、日常の話ができる知識や正しい情報は持っておくいいと思います。話す内容や目的が明確であれば、会話やコミュニケーションも取りやすくなるはずです。些細な一言、何気無い会話を少しずつはじめていくことがいいかなと思います。
また、スタッフ同士のコミュニケーションも大切です。スタッフは自分を助けてくれる仲間であり、よきライバルでもあるので、自分の世界観や、考えていることを知ってもらい、自分のファンになってもらうツールとして会話は必要なことだと思っています。
プロフィール
ciel by afloat
副店長/松盛友美子(まつもりゆみこ)
静岡県出身。国際理容美容専門学校卒業。2011年にアフロートに入社。流行をその人らしくアレンジしたナチュラルスタイルを得意とし、30〜40代の女性からの支持率が高い。学生時代はバレーボール部で活躍し、今でもからだを動かすことが好き。趣味はランニング、ヨガなど。
<まとめ>
人見知りは決してマイナスなことではなく、人と程よい距離感を保てるなど、プラスの面もあるようです。大事なのは、自分自身が、人見知りな性格とどのように向き合っていくのか考えることなのもしれません。克服する方法ではなく、仕事とプライベートの切り替えや、「会話」の目的意識を変えるなど、自分なりの方法を見つけてみてくださいね!