「ヘナカラー」ってサロンメニューで使えるの? 美容師なら知っておきたいヘナカラーのウソ、ホント
お客さまに説明できるヘナカラーのホントのところ
-染まりが弱くて、色持ちもしないイメージだけど……。
→ややウソ。濃く染める方法も、1ヵ月半色持ちする方法もあります。
ヘナカラーの1、2回目は確かに染まりも弱く、色落ちも早いです。ただ繰り返して施術することで、色素が定着し、普通に染めても2、3週間はしっかり色持ちするようになります。グレイカラーのお客さまはアルカリカラーでも、時間とお金の余裕があれば2週間に1回の頻度が理想だと思います。だから実際は、他のヘアカラー剤とあまり変わりません。
また2度染めをすれば、上で話したように色みも濃く染められますし、1ヵ月半程度色持ちもしてくれます。
アルカリカラーと頻度がほぼ変わらず、また同じ頻度で施術しても髪が傷んだり、頭皮に負担がかかったりしないことを思うと、ヘナカラーはお客さまにとってもうれしいカラーメニューではないでしょうか。
-ヘナカラーをした日は髪を洗わないほうがいい?
→ホント。当日からできれば2日後くらいまではお湯洗いがおすすめ。
インディゴは施術当日が完全発色ではなく、空気酸化によって2日後くらいに完全発色します。そのためインディゴを配合してカラーした場合は、施術2日後くらいまではシャンプー剤を使わずお湯洗いをしたほうが、発色が良くなります。
ちなみにタオルに色が付いてしまう場合は、洗い残しがあった証拠。サロンでちゃんと施術できていれば、バスタオルや枕に色がついてしまうということはないはずです。
-毎回同じ色に仕上げられるの?
→少しウソ。自然のものなのでブレがあります。お客さまにもちゃんと説明を。
技術がどうこうというのではなく、ヘナ自体が自然のものなので個体差があります。その年のヘナやインディゴの生育状態もありますし、収穫された時期からどのくらい時間が経っているかも関係があります。
全然染まらなかった! なんていうことはありませんが、ヘナカラーを希望されるお客さまにはその点をしっかり説明して、ご納得いただく必要があります。微妙な色みや明度にこだわりを持っていらっしゃるお客さまには、そもそも向いていないと思ったほうがいいでしょう。