インナーカラー特化投稿なのにブリーチをやめたお客さまも逃さないInstagram運用とは? #アンブレラカラー ANLY.小堀誠治さん#♡♡♡♡♡♡♡でTOPにでてきた人
群雄割拠のカラー界隈で「自分が担当することのメリット」を伝える
―小堀さんのフィード投稿には、お客さまのスタイルや動画、解説系のものなどいくつかの種類がありますが、それぞれどんな意図があますか?
お客さまの写真は正面の写真を載せるのではなく、バックスタイルが基本。その方が、「私でもチャレンジできるかも」という気持ちになってもらえるのかな、と。今は正面からのスタイルを載せている美容師さんも多いですが、お客さまからは「この人は可愛いから似合うだけで私には似合わないかも」と敬遠されてしまうおそれもあるんですよね。
動画は、僕は写真や映像を絶対に加工しないというポリシーがあるので、それをリアルに伝えるために載せています。色ムラが出る可能性のあるカラーも、加工しないと決めていることで、あえて自分を追い込んでいる感じはありますね(笑)。
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動画を組み合わせたカタログ系投稿
お客さまは安くない施術料金を払ってくださるわけですから、事前にデザインカラーの知識をお伝えしておこう。そんな思いで解説系の投稿も作成しています。知っておいてもらったほうが安心して踏み込んでもらえるんじゃないかと考えてのことです。サロンワークでもお伝えしていることと同じなので、それを事前に発信している形になります。
2年ほど前に解説系の投稿に重きを置いていた時期はかなりバズって、集客面でも大成功でした。5人同時にブリーチをするくらいたくさんのお客さまに来ていただけたこともあります。
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集客につながったという解説系投稿
―それぞれ明確な意図があるんですね。キャプション欄に「こだわり」が書かれているのも気になりました。
カラーってお客さまの悩みを解決する、というよりはデザインカラーで変化を楽しもうという方が多いかもしれません。加えて、今や技術が確かなことや色がきれいなことは当たり前なので、周りの美容師さんとの違いをInstagramで伝えるのが難しいんですよね。そこで、髪がきれいな色になることにプラスして、僕が施術することによってどんなメリットがあるのか伝えよう!と考えました。単に派手にするのではなく、アクセサリーのようにナチュラルに楽しめるヘアカラーを目指していること、発色がいいのはもちろん、色落ちの過程がきれいで残留しないことをアピールしています。
―かなり鮮やかな色を入れていますが、残留しないんですか!?
そうですね。グラデーションにしていても、基本的には均一に褪色するように施術しています。常にヘアカラーチェンジを想定して提案しているので、その過程で残留しそうな色を入れたい場合は、「ブリーチをやめる最後のタイミングで入れませんか?」と提案するようにしています。
―お客さまがブリーチをからスタイルチェンジすることまで考えて提案しているんですね。
はい。僕のようにデザインカラーやブリーチをメインでやっていると、お客さまがカラーをしなくなったら失客してしまうおそれもありますよね。そこで、僕の場合はカラーなしのヘアデザインばかりを載せているサブアカウントを作って、メインのアカウントと連携させているんです。「カラーを楽しんだあとは、カットやケアを楽しみましょう」というコンセプトで、カラーをやめたあとのおすすめのカットやケアを提案しています。
>デザインカラーもカットも、お客さまの「生涯の美容師になること」が目標