今やSNSは美容師にとって欠かせないツールです。そこで、Instagramで#♡♡♡♡♡♡♡（スタイル・技術名）で検索した際に、そのときの人気TOPに上がってきたスタイル写真を作った美容師さんにそのスタイル・技術についてのこだわりや、SNSの使い方などについて伺います。

今回は #ワンホンヘア。ワンホンヘアでTOPにあがってきたのはYVESS（イヴズ）のトップスタイリスト・釜谷千晴（かまたにちはる）さんでした。中国のインフルエンサー＝網紅（ワンホン）たちが取り入れているトレンドヘアは、日本でどのように発信すれば支持を集められるのでしょうか？　釜谷さんが華やかで魅力あふれるワンホンヘアを打ち出し、そのTOPに躍り出た釜谷さんに発信のポイントを聞いてみました。

巻きで盛れるワンホンは、誰もがかわいくなれるヘア

―千晴さんはYVESSのオープニングと同時に入社したと聞いています。

はい。以前はYVESSの前は2年ほど違うサロンでアシスタントをしていました。YVESSのオーナーのSUNAOは、長年トップサロンに在籍して いた人。長年教育に携わり、スーパープレイヤーの育ての親でもあるんですよね。そんなSUNAOが独立して新店を出すのなら、その新しい道に自分も一緒についていきたい、とオープニングで参加することに決めました。

その後、入社して10カ月でデビューしました！

―Instagramで#ワンホンヘアを検索すると24.9万件ほどの投稿が出てきます。大流行のトレンドだと思うのですが、この中で千晴さんの投稿がTOPに出てくるのは、どんな理由だと思いますか？

中国版のインスタと言われている『小紅書（RED）』というアプリをすごくよく見ているんです。そこに出てくるワンホン（中国のインフルエンサー）の女性がしているヘアや服を研究して、ワンホンの間でも流行っているヘアを私なりに日本人の女性向けにアレンジして、やりたいと思ってくれる人が多そうなスタイルに仕上げて写真を撮っています。だから、研究の結果といえばそうなのかもしれません。

―千晴さんの作るワンホンヘアの特徴を教えていただけますか？

ワンホンヘアにもいろいろジャンルがあるのですが、私はいわゆる“夜職系”の人が好むようなフェミニンで華やかなスタイルを打ち出しています。同じフェミニン系でも例えば、韓国風だったら暗い髪色や毛先の軽さが特徴のヘアがあると思うのですが、私のワンホンは違います。ボリューム感とツヤ感は強め、カラーは明るすぎず暗すぎずの上品かつ華やかな感じが特徴です。基本的には巻いて完成するスタイルになります。

顔周りや前髪などは、お客さまの骨格に合わせてこだわってカットしていますし、やっぱり“盛れる”スタイルであることはまちがいないので、どんな方でもかわいくできるヘアです。

＞中国版インスタでバズっているものの中から、日本でもバズりそうなものを見極め