ただバズっても意味がない!集客できる投稿を!#スパイラルパーマ 保利祥汰さん #♡♡♡♡♡♡♡でTOPにでてきた人
今やSNSは美容師にとって欠かせないツールです。そこで、Instagramで#♡♡♡♡♡♡♡(スタイル・技術名)で検索した際に、そのときの人気TOPに上がってきたスタイル写真を作った美容師さんにそのスタイル・技術についてのこだわりや、SNSの使い方などについて伺います。
今回は #スパイラルパーマ。#スパイラルパーマでTOPにあがってきたのはfifth原宿のスタイリスト・保利祥汰(ほりしょうた)さんでした。2020年にレディースからメンズにシフトチェンジし、今やメンズの#スパイラルパーマでTOPに出てくる人になった保利さん。パーマスタイルのこだわりや、集客に繋がりやすいInstagramの工夫などについて伺いました。
「髪質の見極め」「カウンセリング」「提案」3つの柱で作られる保利さんのパーマスタイル
―#スパイラルパーマで検索すると、保利さんの投稿が人気TOPに出てきました。スパイラルパーマに限らず、メンズのパーマスタイルを推していらっしゃいますが、保利さんは、ずっとメンズスタイルを手掛けているんですか?
いえ、それが違うんですよ。
僕は東京で美容師を始めて6年くらい経つのですが、最初はレディースをメインにやっていました。メンズメインで美容師をやりたいという気持ちは当時からありました。でも当時fifthはまだそこまでメンズのお客さまが多いサロンではなかったし、Instagramでもメンズのスタイルを目にすることがあんまりなかったんです。なので、美容師をするならレディースメインにした方が、お客さまがいっぱい来てくれるのかな、と。
ただ、アシスタント時期に木村允人(fifthグループCMO)の手掛けるモデルさんの仕上げを担当するときに、レディースよりもメンズのほうがうまいという評価をいただいて。周りからもメンズをやったほうがいいと言われたので、「じゃあ、やっぱりメンズをやろう」と方向性をチェンジしました。2020年くらいのことですね。
―スパイラルパーマを打ち出したのも、その頃からですか?
最初はスパイラルパーマのようながっつりしたパーマスタイルではなく、ゆるふわの無造作系、束感系のパーマが多かったですね。
でも、強めのパーマスタイルを打ち出したいという気持ちはあったので、アイロンワークで作ることは結構ありました。
転機になったのは2021年頃、fifthのヴィジュアルで強めのパーマスタイルを打ち出したところ、それが予想以上に人気になりまして。それまでは無造作系のパーマがほとんどで、巻きの強いパーマスタイルはなかったので、「世の中のメンズは実はこういうスタイルを求めているのかも」と思い、作品撮りをしたり、お客さまに提案したりするようになりました。
―保利さんの#スパイラルパーマはどんなところがポイントですか?
お客さまの髪質の見極めと、カウンセリング、提案という3つが僕のスタイル作りの柱になっていると考えています。
例えば、Instagramにアップした写真を持ってきて、「こういう風になりたい」とご要望があっても、髪質や毛量の関係で必ずしも同じにならないことが結構あるんです。写真のモデルさんの髪質よりお客さまの髪質が硬かったらロッド径が細いものを使うことになります。そういった場合は「髪質の影響で、写真よりもパキッとカール感が出ます」とまずは説明します。当たり前ですが、お客さまの髪質と状態、骨格など一人ひとり異なるので、Instagramに上げているスタイルと同じ方法でそのスタイルにできるということはほとんどありません。その方に併せてオーダーメイドで施術方法を決めているんです。その際はお客さまに説明し、理解していただいた上で施術することを大切にしています。さらに、そのときの状態に応じて「こっちのほうがカッコいいかも」と思ったら新しい提案をすることもあります。
ハッシュタグではわかりやすく#スパイラルパーマ#波巻きパーマ#ツイストパーマなど分けて記載していますが、実際の施術ではそれらのカールを組み合わせてデザインを作ることが圧倒的に多いです。今のメンズのパーマスタイルは、この方法が主流ですよね。