尖りすぎず「私にも似合うかも」と思ってもらえるバランスが大事

―清上さんの投稿の中には、#韓国ヘアや#ワンホンヘアというハッシュタグがあります。この二つのスタイルもレイヤーカットを基にしたものなんですよね。

そうです！　ワンホンヘア（※ワンホン＝網紅は、中国人のインフルエンサーのこと）は全体的に重いのが特徴で、レイヤーが短くて軽め。頭の高い位置から入っているスタイルです。韓国ヘアは、ワンホンよりナチュラルでレイヤーの位置は低めです。共通しているのは表面の軽い動きなので、レイヤーカットが必須のスタイルになります。

レイヤースタイルはもともと好きだったのと、スタイリストになったときにちょうどトレンドだったので打ち出すことに決めました。今はトレンドも少し落ち着いてジャンルの一つになりつつあるので、今後は今のスタイルをベースにして、その時々の流行を取り入れていくつもりです。

―毎日レイヤースタイルを切っていると、飽きることはありませんか？

まったくないです！！　レイヤースタイルがかわいくて好きというのももちろんありますし、一人ひとりのお客さまに合わせたこだわりや似合わせを考えながら作っているので、仕上がったときには「この人に似合うものができた！」って自分の中ですごく達成感があるんです。

お客さまは、カウンセリングのときには必ず私の作ったスタイル写真を見せてくれて「こんな感じ」とリクエストしてくださるか、私を信頼してお任せのオーダーをしてくださるので嬉しいですしね。

―今後、打ち出していきたいスタイルはありますか？

外国人風のスタイルもやっていきたいですね、今はナチュラルなものが多めなので、もう少し動きのあるスタイルにチャレンジしたいです。ただ、クールになりすぎてしまうと、お客さまにとってハードルが高くなったり、「このスタイルやりたい！」という方の母数が減ってしまうので、そのバランスには気をつけています。

―「このスタイルならマネできるかも」と思ってもらうことが大切なんですね。

はい。自分の写真を投稿するときも、私のアカウントをフォローしてくださっている方が見たいものを載せるようにしています。私のお客さまは大学生〜30代半ばくらいまでの方が多いので、ファッションもハイブランドはあまり着ません。大学生や社会人になったばかりでもがんばれば手が届くくらいの価格帯のものを着るようにしています。

私のお客さまは好きなファッションやアクセサリー、ライフスタイルなんかもだいたい共通しているので、好きなものも似ているんですよね。そんな点もお客さまからの共感度が高い理由なのかもしれません。

＞投稿数だけでなく、「予約したい」と思ってもらえる“安心材料”も必要