今やSNSは美容師にとって欠かせないツールです。そこで、Instagramで#♡♡♡♡♡♡♡（スタイル・技術名）で検索した際に、そのときの人気TOPに上がってきたスタイル写真を作った美容師さんにそのスタイル・技術についてのこだわりや、SNSの使い方などについて伺います。

今回は #髪質改善。#髪質改善でTOPにあがってきたのは新宿she2代表の中本翔大（なかもと しょうだい）さんでした。

絹のように美しいロングヘアの投稿が並ぶ中本さんのInstagram。最近は国境を超えて中東でもポストが大バズりしたそう。人気のジャンルである髪質改善でどのように技術を磨きながら個性を打ち出してきたのか伺いました。

投稿写真の再現度はほぼ100%！　オーダーメイドで美髪に導く

――中本さんのInstagramのホーム画面は圧巻の艶髪・美髪です。いつ頃から、何をきっかけに髪質改善の技術を打ち出すようになったのでしょうか？

4年ほど前ですね。自分はもともと、ブリーチワークやカラーが好きでそればかりをやっていたんです。ただ、ブリーチはダメージも強いので、そんなお客さまの髪質を良くしたいと考えはじめました。研究しだすとめちゃくちゃ奥が深くて……ハマりましたね。

僕自身は、若い頃はモードでおしゃれなヘアデザインを追求する美容師像に憧れていたんです。でも、自分にはそのセンスはない……と気づき、その時々で好きな技術を追求する美容師になりました。

―中本さんの髪質改善は、縮毛矯正なのでしょうか？　トリートメントなのでしょうか？　

両方ですね。

お客さまに説明するとき、その2つは分けて説明するようにしています。髪の形を変える縮毛矯正は“美容整形”、トリートメントは“エステ”のようなイメージです。

僕のInstagramを見てもらうと、すべて同じような美髪に見えると思うのですが、実際には、お客さまの求めていることやお悩みに応じてカウンセリングを行い、それぞれに合ったメニューで美髪に仕上げています。矯正剤もトリートメントも20〜30種類揃えていて、お客さまに合わせて使い分けるので、ほぼオーダーメイドですね。

お客さまからはよく、「本当にこの写真のとおりになりますか？」と聞かれますが、僕の手にかかれば、ほぼ100%なれると断言できます。もちろん、ブリーチを複数回していて髪が切れてしまっている場合などは、現実的に難しい旨を説明してお帰りいただくこともごく稀ですがあります。

 

 

 

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she2代表 中本 都内1の美髪師 髪質改善美容師指名売上日本一(@nakasyoex)がシェアした投稿

中本さんが作る圧倒的な絹髪の投稿

一方で、僕の投稿のような美髪を保つには定期的なメンテナンスが必要なのも事実です。一般的には30〜45日間の周期と言われていますが、蓄積のしかたによっては、半年時間があいても美髪の状態のままのお客さまもいらっしゃいますよ。

―矯正とトリートメントはどちらも時間のかかるメニューかと思うのですが、両方を同時に施術することもあるんですか？

僕の場合、その2つの施術は絶対に一緒にはしません。というのも、髪質改善トリートメントのみで美髪になる場合はそれだけでいいですし、矯正をしただけでも、ブラシもアイロンもなしに美しい髪に仕上がるので、あえてそれにトリートメントをして熱を加えることでダメージさせる必要性を感じないからです。

これは、薬剤の使い方にも言えることなのですが、僕の薬剤選定はものすごくシンプルです。お客さまの髪を見て触って、濡らしてみると、残留やライフスタイル、そしてどんな施術が必要なのかが感覚的にわかって、ほぼ外すことはありません。

なので、保険をかけて薬剤をいくつか余分に混ぜることがなく、ダメージも最小限に抑えることができるんです。

……といっても、美髪の技術は化学だけでなく、美容師さんそれぞれの仮説がぶつかる世界なので、僕だけが正しいということはないんですけどね。正解が一つだけじゃないのがまた、髪質改善の楽しさでもあります！

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