美容師が本当に使えるハンドクリームはどれ!? -2018年版ハンドクリーム徹底比較検証編-
季節を問わず、手荒れは美容師の敵! なのですが、乾燥がさらに追いうちをかけるのが、冬の辛いところ。また、言わずとも知られていることですが、手荒れは水に触れる作業が多いほど、皮脂や肌の水分が奪われて起こります。手荒れを放置すると、傷口からウイルスが入ったりして重症化し、仕事が続けられない事態にまで至ります。そうした手荒れの有効な予防法がハンドクリームのこまめな使用なのです。
以前からハンドクリームや手荒れ対策をご紹介してきたQJnaviDAILY。今回は、さらに美容師の使いやすさを追求して最新記事をお送りします。美容師の仕事は手洗いやシャンプーを繰り返したり、ハンドクリームを塗ってすぐにハサミやコームを使ったりと、特有のシチュエーションがありますよね? そこで、2018年現在ドラッグストアなどで入手できるハンドクリーム11種について、美容師的な使いやすさを検証しました!
検証に使ったハンドクリームは11種。とにかく毎日何回も使用することを考えて、価格、購入場所ともに気軽に買えるものをラインナップしました。プラス、ドラッグストアでは買えませんが“よくお土産にもらう”との声が多かった“ロクシタンシアバターハンドクリーム”もピックアップしています。
検証項目は以下
■香り
お客さまの顔周りに手を運ぶ美容師。香りにも気を使いたいものです。そこで、塗った後の手の香りをお客さま目線で検証。
■テクスチャ:★★★★★
☆が多いほどしっかりめのテクスチャ。少ないほどやわらかめ。
■ハサミの持ちやすさ:★★★★★
ハンドクリームを塗った後、ハサミの持ちやすさをチェック。
☆が多いほど持ちやすく、☆が少ないほどヌルヌルするなど持ちやすさに難あり。
■シャンプー後の保湿感:★★★★★
ハンドクリームを塗り、2分間ウィッグをシャンプーした後の保湿感を検証。
☆が少ないほどハンドクリームが取れやすく、多いほどハンドクリームの効果が残っている状態。
※検証はサロンで実際にウィッグを洗うなどして行なっておりますが、あくまで個人の感想です。
>entry.1-3ニベア・ニュートロジーナ・ザーネクリーム
>entry.7-9コエンリッチ・Avene・馬油スキンクリーム
>entry.10-11L’OCCITANE・アトリックスハンドミルク
entry.1
ニベアクリーム
だれもが知っているであろう、定番ハンドクリーム。スクワラン・ホホバオイル配合で全身の保湿にも使えるスキンケアクリーム。近年は超保湿ケアとして、「青缶フェイスケア」がフィーバーになりました。
■香り:なじみあるあのニベアの香り
■テクスチャ:★★
固め。塗った後、すぐには肌になじみきらないので多少ぬるっと感は残ります。
■ハサミをすぐ触れるか:★★★
ぬるっと滑ります。すぐ持つのは難しい。
■シャンプー後の保湿感:★★★
しっとり感が残ります。クリームが4~5割は残っている感じ。
entry.2
ニュートロジーナインテンスリペアハンドクリーム
99%純グリセリンを配合したハンドクリーム。漁師の荒れた肌をケアする目的で開発されたとあって、超乾燥肌をヴェールのように包み込むというがっちりラップ系ハンドクリームです。
■香り:無香料ですがうっすらと薬品の香り。気にはならない程度。
■テクスチャ:★★★★★
超かたい。なじませるのに時間がかかります。塗った後は、かなりの皮膜感。少量での使用で十分。
■ハサミをすぐ触れるか:★
直後はベトベト・ヌルヌルですので何も触れません。
■シャンプー後の保湿感:★★★★★
ツルツルさらさら。むしろ、ベタつきが水で流されて丁度良い状態に。肌がしっかり保護されていると感じます。
entry.3
ザーネクリーム
製薬会社のエーザイが開発した薬用クリーム。デリケート肌にも使用可。ビタミンEと消炎成分が手荒れをケアし、大豆由来レシチンが保水をしてくれます。製薬会社のハンドクリームとあって信頼度も上がりますね。
■香り:薬草と化粧品のような香り。やさしい香りなので嫌味にはならない。
■テクスチャ:★★★★
やわらかくてあっさり目。ローションとクリームの間ぐらいのやわらかさでみずみずしい。
■ハサミをすぐ触れるか:★★★★
肌への浸透がよく、すぐに持てます。
■シャンプー後の保湿感:★
さらっとしている分すっかり落ちてしまいました。シャンプーが終わったらすぐに2度塗りを。