キーワードは「読む力」「アイディア提案」。OOO YY nicoが語る、世界で挑戦するために必要なもの

常に挑戦し続ける、アイディアマンでいたい

 

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-美容師がヘアメイクをする上で問われるセンスやスキルはありますか?

 

「クリエイターとのやりとりや、何かを作り上げていくときには、ある程度の共通言語があると思うんですよね。例えば、年代ごとの特徴的なヘアスタイルや、メイクの傾向とか。知らないより、知っていたほうが話が早いんですよ。もちろん知らない強さがあるのも知っています。しかし、知らないのであれば、ピュアでスポンジのような頭の柔らかさがないと、何も得られないと思うんですよね。

 

自分で仕事を取っていきたいと思うなら、トレンドやデザインの基礎、デザイナーの作っているものの傾向を知らないと、難しいと思います。お客さまの求めているものに対して、自分でなんとなくのイメージがないと始まらないと思うので。

 

そういった勉強って例えば映画だけじゃなくて、今っていろんなところにたくさんの情報があって、どこからでも掘り下げていけると思うので、自分が合っていると思える勉強方法を見つけられたらいいのかなって思います」

 

-では美容師とヘアメイク、両方の活動に必要なことはありますか?

 

「美容師もヘアメイクも、精神的にも体力的にもタフじゃないとやっていけないんです。どんないいアイディアを持っていても、お客さまやクリエイターたちの期待の重圧につぶされそうになることもあったり。そういうとき、打ち勝てるのは自分しかないんですよ。いかに踏ん張れるか。いい仕事をするのって、楽しいことばっかりじゃないと思うんですよね。そういうときに乗り越えられるパワーが絶対に必要だと思います」

 

-では美容師としての今後の展望はありますか?

 

「サロンワークは、一ヶ月先、三ヶ月先を見越して、気持ちよく毎日を過ごしてもらえるスタイル提案をするので、その場限りでは終わらない仕事ですよね。トレンドだけでなく、お客さまのライフスタイルを踏まえた、その人に似合うものを引き続き提案していきたいですね。

 

あとは一人の女性として素敵でいたいし、憧れ感を持たれる人でありたい。

 

人を綺麗にする仕事ではあるんですけど、自分も素敵でいることも必要だと思うんですよね。一人の女性として、育児をしているところから、おしゃれを楽しんでいる姿までもお客さまに見せていきたい。憧れ感を持ってもらえるのって、美容師の特権かな。と思っています」

 

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-ではヘアメイク活動はどうされていく予定でしょうか

 

「ヘアメイクはもっともっと頭を柔軟にして、アイディアマンでいたいですね。

ヘアメイクは本当にチャレンジのしがいがある仕事だと思うので、今やっていることをさらに派生させて、ヘアメイクに興味があるスタッフにまで広げていきたいなとも思っています。どんどんチャンスを作って広げていきたい。そのためにはまだまだ戦っていかないといけないなと思っているので、勉強しつつ泣きながら揉まれていきます(笑)」

 

-トップスタイリストになると安定を求めたくなると思うのですが…

 

「私って底辺にいるのが嫌じゃないタイプなんですよね。そっちの方向にいかなければ居心地がいいのに、チャレンジしちゃうんですよ、プライドとかズタズタにされるのに。なんですけど、そうやって新しいところに種を植えるのが好きみたいなんですよね。その種を育てるのも大変だし、種を植えるのが怖かったり、ひるんだりすることもあります。でもそういったことがないと面白くなくて。

 

でもそれは一人ではできないことので、パートナーやスタッフ、仕事で関わってくれている人に助けてもらいながら、やっぱりいろいろチャレンジしていきたい。新しいアイディアを提案し続けられる人になりたいと思っています」

 

プロフィール
OOO YY
クリエイティブディレクター/nico(にこ)

群馬県出身 1994年に上京し数店舗を経て2004年にKEIとOOOを出店。 ヘアーメイクは一般誌、広告、ブランドのカタログ、CDジャケット、音楽アーティストのLIVE、ブライダルなど。2012年からDEKIとパリコレクションや東京コレクション等のファッションショーにも参加している。 また、イラストレーターや、バンドのボーカルなど、多岐に活躍。
URL> http://www.ooo-yy.com/

 

 

(撮影/田中由起子)

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