遊びココロをくすぐるカラーを提案! ヘアカラー特化型サロンが実践する「ちょい冒険カラー」のすゝめ
一人ひとりのニーズに合わせたヘアカラー提案には定評あり!『ALIVE』
『ALIVE』とは
表参道に1店舗、原宿に1店舗構える人気サロン。デザインカラーのスペシャリストが集結し、バレイヤージュやグラデーションカラー、外国人風の3Dカラーなど、お客さま一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドのデザインカラーを提案。満足度の高い髪色になれると評判が高い。
教えてくれたのは『ALIVE harajuku』トップカラーリスト 中村雄樹さん。ALIVEに在籍する精鋭達の中でも、新規の指名No.1を誇る人気カラーリスト。インスタでのフォロワー数も12万を超え、美容業界からも注目の的。オリジナルのハイライト技術には、定評がある。
オーダーメイドのハイライトカラーは一見の価値あり。
—ALIVEには、スタイリストさんと同じかそれ以上にカラーリストさんがいらっしゃいますが、サロンとしてはどのようなヘアカラーを得意とされているのでしょうか。
私たちのヘアカラーの強みは、色が抜けても可愛いブリーチテクニックがあること。また、日本人の髪特有の赤みやオレンジ味のない、外国人のような透明感のあるグラデーションカラーやハイライトも得意としています。
—ヘアカラーに力をいれるようになったきっかけを教えてください。
きっかけは、ほかのサロンとの差別化をはかるため。『ALIVEはヘアカラー、とくに外国人風のデザインカラーが得意』と明確に打ち出すことで、それを求めているお客さまへの認知を高めることができますし、SNS等で発信する私たち側にとっても、コンセプトが明確なのでブレずに発信できると思います。
—ヘアカラーに力を入れるようになってから、客層は変わりましたか?
ヘアカラーに力を入れるまでは、客層は一般的なサロンと変わりませんでした。今の打ち出し方に変えてからは、10代後半〜20代のお客さまがメインになりましたね。爆発的に若いお客さまが増えましたが、一方で、ヘアカラーを楽しんでいる30代、40代のお客さまも増えています。
—10代後半〜20代のお客さまは、どのようなオーダーが多いのでしょうか。
10代後半のお客さまは、それこそ自由にデザインカラーを楽しんでいらっしゃる方が多いですね。20代の方は、働いている方が多いので、ナチュラルに見えるようにハイライトを細めに入れたり、ポニーテールで隠せるように肩くらいの高さから入れたり、あえて表面には入れず、巻いたときに出るようにしたり。さまざまなオーダーがあるので、一人ひとりに合わせたオーダーメイドのハイライトを入れています。どちらの世代にも共通するのが、色味が落ちても可愛いハイライト。一度、ハイライトを入れておくと、リピーターのお客さまはそこに1色のカラーをのせても自然なハイライトになるので、喜ばれます。
—もっとヘアカラーを楽しみたいとは思いつつ、色をどうしようかと悩んでいる方、色落ちが気になって迷っている方もいらっしゃると思うのですが、もそういった場合は、どのようにカラーを提案していますか?
明度の希望、ライフスタイルに合わせた色落ち後をイメージしたカラーを提案するようにしています。ブリーチを初めてするお客さまや暗めのトーンをご希望のお客さまには、初めはハイライトで様子を見つつ、色落ちしても安心なグレージュカラーを提案することが多いですし、明るくしたい方はグラデーションでベージュ系のカラーを入れています。その他、色落ちが気になる方には、自社で作っているムラサキシャンプーをおすすめするなど、色落ち後もキレイな色をキープできるようにアドバイスをしています。
—今春〜夏にかけて、中村さんがイチオシするカラーを教えてください。
そうですね。日差しに溶けるようなミルクティーのような柔らかいアッシュカラーがくると思いますね。名付けるとしたら、ミルクティーアッシュグレージュ。最近は赤みやオレンジ味を嫌う方が多いので、青味ベースのカラー剤を取り揃えて、外国人風のミルクティーアッシュグレージュに仕上げます。
-ヘアカラーの可能性、これからの課題などがありましたら教えてください。
髪型を変えたり、ファッションを変えたりするのと同様、ヘアカラーを変えるだけで印象をガラリと変えることができます。明るい印象にされたいお客さまはグラデーションの明るい部分の高さを顔まわりに持ってきたり、ハイライトを前髪に入れたり。ヘアスタイルと合わせて提案することで、よりイメージが自在になりますね。今は薬剤の進化もめざましくて、ブリーチなしでも透明感を出せるカラー剤や青味ベースのカラー剤も増えてきました。まさに、誰でも気軽に透明感のあるカラーを楽しめるような時代になりつつあると思います。ただし、ブリーチへの不安感でなかなか踏み出せないお客さまがいるのが現状。ブリーチとの付き合い方をしっかりお客さまにお伝えできるように、美容師のヘアカラーに関する知識、技術の向上がこれからの課題になると思います。