お客さまのほとんどがお任せオーダー！　プレッシャーもあるけど、毎日がスリリングで楽しい

最近は、お客さまのほとんどがお任せオーダーしてくださいます。そのため、色味やスタイルについてはそれほど細かくカウンセリングしなくなってきました。稀にいらっしゃる「この色にしてほしい」というご希望がある方には、色味や明度、彩度などまで細かく聞いていきます。インナーカラーでも同じ。どれくらいインナーを見せたいのか、どんな印象にしたいのかなども聞きます。

今は、自分が楽しいと思えるデザインだけを作ることに専念できていて、めちゃくちゃ楽しいです。

難しさは当然ありますし、求められる技術のクオリティも、自分が求める技術のクオリティもどんどん高くなっていっています。やりたいことは頭の中にあるのに、やり方が思いつかなかったり、技術不足でうまくいかなかったりすることも。また、完全マンツーマンで指名のお客さまのみを担当しているため、売上とクオリティ、顧客満足度のバランスも考えなければいけません。

しかし自分が好きなことに集中できますし、言い方が悪いのですがぬるい仕事はほとんどないので、毎日がスリリング。自分がワクワクすることをやり続けているのでめちゃくちゃおもしろいんですよね。

カラーリストのパイオニアとの出会いをきっかけに、活動の場が広がった

フリーランスになったのは今年10月から。これからも今までと同じようにブリーチ専門カラーリストとして活動します。年内はフリーランスとして活動し、年明け以降は友人とともにサロンを出店する予定です。

大輔さんとは、「美容師だったら誰でもきていいよ」と彼が開催したBBQに参加して以来、カラーをしてもらったり、食事に連れて行ってもらったり。何かと目をかけてもらっています。

昨年出版したjooji本（2017年に亡くなったブリーチの神様と呼ばれるjoojiさんのカラー理論をまとめた本）のメンバーに参加させてもらったり、CALONの西海さんや太輔さんら8人でやっているオンラインサロンのメンバーに入れてもらったりして、活動の場が広がってきています。

今後は、オンラインサロン「BOC」や「ACWSM」で少しずつ活動させてもらっていることをもっと広げていきたいです。そして、美容業界全体の技術レベルが上がることで、技術で美容室、美容師を選ぶのではなく、美容師一人ひとりの作るデザインが選ばれてお客さまがきてくださる時代にしたい。

僕が作っているものは、世間一般ではハイトーンカラーや派手髪、個性的な髪色と言われていますが、ブラウンだって黒髪だって個性的なはず。どんな髪色、髪型でも、偏見を持たれたり、差別をされたりすることなく、自分の「好き」を身にまとえる時代にしたいですね。

プロフィール

fuwat
カラーリスト／Hana（はな）

1993年生まれ。神奈川県出身。関東美容専門学校卒業後、京都、神奈川のサロンを経て、2016年にfuwatへカラーリストとして入社。入社後、数ヶ月でブリーチカラー専門のカラリストに転身。2019年10月からフリーランス美容師に。現在は、オンラインサロン「BOC」「ACWSM」のメンバーとしても活動しながら、友人とともに出店を計画中。

（取材・文／池山章子　撮影／河合信幸　ヘアスタイル写真／fuwat_Hana）

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